KinKi Kids堂本光一(39)主演ミュージカル「Endless SHOCK」が4日、東京・帝国劇場で2018年公演の初日を迎えた。作・構成・演出を手がけたジャニー喜多川氏が取材に応じ、2020年東京オリンピック(五輪)期間中に「SHOCK」の要素を含めた特別公演を上演するプランを明かした。

 ジャニー氏は「2020年、東京オリンピックをやっている時に、日本を見に来た人たちには『SHOCK』も見てもらいたいですよね」と切り出した。現在は昼公演は午後1時や同3時、夜公演は午後6時から上演しているが「オリンピックを見た後に来ても間に合うように、期間限定でもっと遅い時間にしてもいいんじゃないでしょうか。日本は夜、遊ぶところが少ないから」と提案した。

 ジャニー氏が手がける舞台作品は、「ジャニーズ・アイランド」シリーズなど「SHOCK」以外にも多数ある。「どの作品も、最初からそういう(外国人にも楽しんでもらう)つもりで作っています。僕の作品は全て見てもらいたいし、2020年に合わせた特別な作品も作りたい」。先月には、帝国劇場で上演された「ジャニーズ Happy New Year アイランド」には、スポーツ庁の鈴木大地長官らが観劇に訪れ、ジャニー氏とも対話したという。スポーツ界との連携もとれそうだ。

 「SHOCK」シリーズは00年の初演以来、18年間全公演即日完売を続けている。来月6日には1600回目公演を迎え、ミュージカル単独主演記録1位を更新中。日本を代表するミュージカルの1つだ。今月3日の通し稽古で、堂本は「回数は意識していないですけど、もちろん続けていきたいです。今年の公演も、新たなチャレンジを続けてまた見たいと言っていただける作品にしていきたい」と話しており、2020年も上演する可能性が高い。

 同作は高度なダンスやフライングが特徴で22段の大階段落ちが見せ場の1つ。今年からキャストに加わった瀧本美織(26)は「間近で見ると階段がすごく急で、ビックリしました」と驚き、中山優馬(24)も「稽古中、光一さんは『ちょっと行っちゃおうかな』と言って落ちるんです。すごいですよ」と明かした。エンターテインメント性が高く、主催の東宝関係者は「言葉が分からない外国の方が見ても十分楽しめる」と太鼓判を押す。五輪観戦からの「SHOCK」観劇が、2020年の王道コースになるかもしれない。【横山慧】