フジテレビ系月9ドラマ「コンフィデンスマン」(月曜午後9時)の9日第1回の平均視聴率が9・4%(関東地区)だったことが10日、ビデオリサーチの調べでわかった。前シリーズの月9ドラマ「海月姫」の初回は8・6%だった。

 長沢まさみ(30)演じるコンフィデンスウーマン(信用詐欺師)が、東出昌大(30)小日向文世(64)らが演じる詐欺師とチームを組み、欲望にまみれた悪人たちから大金をだまし取る姿を描く。同局看板ドラマ枠「月9(ゲツク)」に主演するのは、07年「プロポーズ大作戦」以来11年ぶり。今回はキャビンアテンダントや秘書、海外の大物女優など、さまざまな職業の女性に扮(ふん)する。

 9日のあらすじは、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる3人の信用詐欺師たちの姿を描く。古沢良太脚本、田中亮ほか演出。ダー子(長沢まさみ)は天才的な頭脳と抜群の集中力で、難解な専門知識も短期間でマスターしてしまう信用詐欺師。高級ホテルのスイートルームに居を構えている。ダー子と組んでいるのは、お人よしで小心者のために、いつもダー子に振り回されるボクちゃん(東出昌大)と、一流の変装技術を持ち、生まれながらの品の良さを生かして相手をだますリチャード(小日向文世)だ。

 ダー子が新たなターゲットとして目を付けたのは、公益財団「あかぼし」の会長・赤星栄介(江口洋介)。表の顔は名士だが、その裏では経済ヤクザとして暗躍し、日本のゴッドファーザーとも呼ばれる男だった。赤星は何よりも仲間を大切にし、そのファミリーは鉄の結束で結ばれているとも言われていた。

 ダー子は、国税庁からマークされている赤星が、莫大な現金資産を海外に持ち出そうと目論んでいると推測。貨物船舶の船長に扮したリチャードを赤星に接触させる。ところが、何故かその正体がバレてしまったリチャードは重傷を負い、病院に収容されてしまう。詐欺師稼業をやめて一度はダー子のもとを離れていたボクちゃんは、知らせを受けてリチャードの敵を討つと決意。ダー子とともに赤星を騙すための作戦を立てるが…。

 俳優江口洋介(50)が、初回に出演。1話限りの出演だが、江口にとって同局看板枠連ドラ「月9」出演は03年「東京ラブシネマ」以来、15年ぶり。江口の月9出演は「東京ラブストーリー」などを含め8作目となった。