「傷だらけのローラ」「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」などのヒット曲で知られ、ドラマやバラエティー番組でも活躍した歌手の西城秀樹(さいじょう・ひでき)さん(本名・木本龍雄=きもと・たつお)が16日午後11時53分、急性心不全のため横浜市内の病院で死去したことが17日、分かった。63歳。葬儀・告別式は26日に東京・青山葬儀所で営まれる。

 芸能活動をしていた時代に、西城秀樹さんと交友があった自民党の三原じゅん子参院議員(53)は17日、訃報を受けて日刊スポーツの取材に、「尊敬する大スター。驚き、すごくショックを受けた」と述べ、秀樹さんとの思い出を語った。

 訃報はこの日、昼のニュースで知ったという。歌手時代に、秀樹さんと数多く共演。「(芸能雑誌の)『明星』や『平凡』の表紙でご一緒し、対談もさせていただいた。芸能人の運動会や水泳大会、(歌番組の)ザ・ベストテン、ザ・トップテンの出演などで、週に何度もお会いすることがあった」と振り返る。

 三原氏は、秀樹さんの「妹分」で人気だった河合奈保子(54)と同期で、仲も良かったという。「そんなご縁で、私もかわいがっていただいた。アイドルを超えた歌唱力の持ち主。歌う時のイメージはワイルドでしたが、素顔はとっても穏やか。温かく包容力のある方だった」。先輩に対する礼儀正しさが、今も印象に残っているという。

 国会議員となって活動の場が替わり、最近会う機会はなかったが、病気と闘いながら歌う姿は、テレビを通じて知っていた。「『新ご三家』や『花の中3トリオ』は、私たち世代には特別な存在。その中にいた方が亡くなるのは、本当に悲しい。日本中のファンが泣いていると思う」と話した。【中山知子】