政治活動にも熱心な米俳優ジョージ・クルーニー(57)と弁護士のアマル(40)夫人が、ドナルド・トランプ米大統領の移民取り締まり政策で親と引き離されてしまった子供たちを支援するために10万ドルを寄付したことが明らかになった。1歳の双子を持つクルーニー夫妻は、「将来、私たちの子供から”僕らの国が両親から赤ちゃんを取り上げ、拘置所に入れたって本当?”と尋ねられるでしょう。そして私たちがイエスと答えると、それに対して自分たちが何をしたか尋ねてくるでしょう。私たちは政策を変えることはできませんが、被害者を守るのを助けることはできます」と、米ピープル誌に共同で声明文を発表した。

 トランプ大統領は20日、多方面からの批判を受けて親子を引き離す処分を止める大統領令に署名したものの、すでに引き離された子供たちに対する救済策については何も決まっていない。また、不法入国者は難民であっても裁判にかける「ゼロ寛容政策」は継続することを表明しており、米国内では抗議活動が起きている。そんな中、クルーニー夫妻は家族と離れ離れになった移民の子供を支援するNPO団体に寄付を行うことを決めたようだ。夫妻は今年2月にも銃規制を支援するために50万ドルを寄付している。(ロサンゼルス=千歳香奈子)