日本文学研究者のロバート・キャンベル東京大名誉教授(60)が、同性愛者であることを明かした後も普段と変わらない一日を過ごしたことをツイートした。

 キャンベルさんは14日、自民党の谷川とむ衆院議員による「(同性愛は)趣味みたいなもの」など、性的少数者(LGBT)を巡る一連の問題発言について共同通信の取材に応じ、自身が同性愛者だと明らかにした上で「政治家がこういうことを言うことに幻滅し、危惧も感じる」と批判した。

 キャンベルさんの発言に共感や感謝する声がインターネットで広がり、ツイッターでは「この気持ちを公にしてくれてありがとう」「皆が生きやすい国になってほしい」といった投稿が相次いだ。キャンベルさんも反響を受け、「色んなメッセージが届いてますが、若い人の、自分の経験を書いてる人が多くて、彼らの言葉から感じ取り学べることがいっぱいあります」とつづり、「それぞれの空の下で、今日も頑張ろうね」と呼びかけた。

 また、キャンベルさんが同性愛者であると公表したことを多くのメディアが取り上げたが、16日のツイートでは「昨日『公言』以来初めて近所を散策。隣人がゴミ当番で落ち葉を掃いていたから軽く手伝ってから駅前に行って買い物。ジムで汗を流しシャワーを浴び、ゆっくりと自宅まで歩く。が、何も、起こりませんでした 出迎える猫いわく『当たり前だわ』(笑)」とユーモアを交えてつづった。