テレビ朝日の小川彩佳アナウンサー(33)が28日、キャスターを務める「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)を、この日の放送をもって卒業した。

番組終盤、小川アナは「今日で最後の日ということになりました。11年の東日本大震災のあった直後の4月からサブキャスターを担当させていただいてまいりました。本当に無力感にさいなまれることばかりで」と語ると、感極まって言葉を詰まらせた。

その後は「意味のある言葉を紡ぐことの難しさを痛感する日々でしたが、それでも1人でも多くの方の心に届く言葉を模索し続けてこられたのは、取材先で出会った皆さまの温かさと番組を見てくれた皆さまの叱咤(しった)激励の声、あればこそです。不器用でいたらない点ばかりのサブキャスターだったと思いますが、7年半の間、見守ってくださり、本当にありがとうございました」と涙声で視聴者に感謝した。

また、スポーツコーナーを担当してきた寺川俊平アナウンサー(30)もこの日、番組を卒業した。

小川アナは10月からはネットテレビ局AbemaTVの報道番組「AbemaPrime」のキャスターを務める。小川アナは「報道ステーションと全く同じ時間帯の番組。テレビでは『報道ステーション』を見ていただき、スマホやパソコンではAbemaTVをのぞいていただけたらと思います。これからも同じ時間をすごさせてください」とPRした。

一部週刊誌では小川アナとメインキャスターの富川悠太アナ(42)との不仲説が報じられたが、25日に行われた定例社長会見で早河洋会長兼CEOが「事実ではない。風評の類い」と一蹴していた。小川アナの後任は元同局のアナウンサーでフリーアナの徳永有美(43)。