EXILEが21日、約3年ぶりの全国ドームツアー「STAR OF WISH」の東京ドーム公演を行い、東日本大震災で被災した岩手・釜石東中学校の生徒114人とステージで共演した。「ダンスで日本を元気に !  夢の課外授業 中学生Rising Sun Project」の一環。約2年半の充電期間をへての復活ステージで、「Rising Sun」を披露した。

超満員5万3000人の東京ドームのステージで、メンバー15人と、岩手・釜石東中学校の全校生徒114人が歌い踊った。

ほとんどが、半年前までダンス初心者だったが、TAKAHIRO(33)から「スペシャルコラボレーションです ! 」と紹介され、笑顔でパフォーマンス。ATSUSHI(38)から「これからも一緒に頑張りましょう」と声を掛けられ、さらに笑顔になった。

一緒に披露したのは復興支援ソング「Rising Sun」だ。「お互い助け合い、1日でも早く元気な日本に戻れるように」との願いが込められたアップテンポのダンス曲。振り付けも岩手・盛岡の祭り「よさこいさんさ」の動きをアレンジしている。今やグループの代表曲で、5月にEXILE THE SECONDの千葉・幕張公演でEXILEが“ステージ復帰”した際も、この曲で再スタートを切った。

EXILEは震災発生直後から、ダンスやエンターテインメントの力で「日本を元気に ! 」というテーマで、復興支援プロジェクトを発足。USA(41)TETSUYA(37)をプロジェクトリーダーに、東北のほか、16年に被災した熊本なども加えながら、7年で約3000人が参加。今回も西日本豪雨など、各地で大きな被害を受けた子どもたちに元気を与えたいというメンバーの思いもあり、同中学に依頼し、東京ドームに招待した。

終演後、TETSUYAは約9時間のバス移動でやってきた生徒たちに「一緒に踊りながら、鳥肌が立ちました。メンバーのみんなも感動してました」とねぎらった。約3週間前から今回のための練習を重ねてきたといい「大きなステージやセットを見るのも初めてだった子も多かったと思う。本当に堂々としていました」と目を細めた。EXILEにとって2年半の充電期間をへて、3年ぶりとなる全国ドームツアー。先月15日の京セラドーム公演で開幕し、来年2月11日の同所公演まで続く。中学生からのパワーも受け、最後まで全国に笑顔を届ける。【大友陽平】