タレントのフィフィ(42)が、全日本実業団対抗女子駅伝予選会で、岩谷産業の第2区・飯田怜(19)が残り約200メートルで走ることができなくなり、四つんばいになってたすきを渡したことについて、美談にするべきではないとの考えを示した。

フィフィは22日更新のツイッターで、同予選会で起きたアクシデントに言及。「女子駅伝の流血四つん這いの件、選手自らは棄権を申し出ないからね、それを根性あるとか美談で評価するのは今後の彼女のためにも、他の選手のためにも良くないんじゃないかな、怪我してまでやるのが駅伝なんだよってプレッシャーかけてしまうようで、スポ根も行き過ぎるとパワハラの温床になるからね」と持論を展開した。

続けて「本人は自ら棄権できない。だから止めなければならなかった。今回は行き違いがあり止められなかったにせよ、もっと深刻な怪我を負うことも考えられる」と指摘。「スポーツは選手の身体のことを第一に考えることも大切だと。今回は仕方ないにしろ、今後はあってはならないと思う。責めてもいないし美談にもしない」とつづった。

同チームの広瀬永和監督はレース中、飯田が四つんばいで進む姿を映像で確認し、大会役員に止めるよう求めたが、その意図が飯田のもとにいくまでにタイムラグが生じたため、結局、飯田は両膝をすりむきながら、3区にたすきを渡す形となった。飯田は、右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3~4カ月と診断された。