プロ野球オリックスなどで活躍した本西厚博氏(56)を父に持ち、秋元康氏がプロデュースする劇団4ドル50セントに所属する本西彩希帆(もとにし・さきほ=20)が、ミュージカル「薄桜鬼 志譚」(来年4月5日初日、東京・日本青年館ホールなど)のヒロイン役に抜てきされたことが26日、分かった。同作に憧れて芸能界入りしたことから、「夢がかなって今はまだ夢のような気持ちです。夢は願えば必ずかなうということを、強く感じました」と喜んでいる。

同作は、シリーズ累計100万本を超える大人気ゲーム「薄桜鬼」が原作。ミュージカルは12年に初演し、「2・5次元舞台」の人気作品の1つだ。今回でシリーズ12作目となる。本西は、オーディションを経て抜てきされた。父を探すために新撰組に入る少女、雪村千鶴を演じる。風間千景を中河内雅貴(33)が、土方歳三を和田雅成(27)が演じる。ほかにも、山崎晶吾(26)赤沢燈(28)樋口裕太(23)ら、2・5次元舞台などで活躍するイケメン俳優たちが名を連ねた。

父の厚博氏は、89年ゴールデン・グラブ賞を獲得するなど守備の名手として活躍、96年にはオリックスを日本一に導いたいぶし銀だ。娘の本西は、父から「信は力なり」という言葉を教わったという。「自分が正しいと思って信じてやっていることは必ず力になる、って教わりました!!」と明かす。芸能界入り当初から「いつか雪村千鶴を演じたい」と公言してきた夢を、つかみとった。「私にしかできない雪村千鶴を表現できるよう、精いっぱい頑張ります!!」と誓った。【横山慧】

   ◇   ◇   ◇

◆本西彩希帆(もとにし・さきほ)1998年(平10)5月27日、千葉県生まれ。3姉妹の末っ子。保育士を目指す普通の高校生だったが、舞台に憧れてエイベックスのオーディションに合格し、昨年8月に劇団4ドル50セント旗揚げメンバーとしてお披露目。これまで上演した同劇団の2回の本公演でどちらもメインキャストを務めた。乃木坂46西野七瀬の大ファン。158センチ。血液型AB。