第60回日本レコード大賞が30日、東京・新国立劇場で発表され、乃木坂46が「シンクロニシティ」で大賞を2年連続受賞した。CMやファッション誌など活躍は多岐にわたり、若い世代を中心に一般層にまで認知を広げた1年だった。

2年連続受賞の裏には、振付師の存在もあった。昨年の「インフルエンサー」、今年の「シンクロニシティ」、どちらも、ダンサーのSeishiro氏が振り付けを手掛けた。

同氏は、昨年3月発売の「インフルエンサー」で、初めて乃木坂46の振り付けを担当した。しなやかさと力強さを兼ね備えた振り付けが特長。両腕を素早く動かす独特の振り付けは、大きなインパクトを残した。

「シンクロニシティ」の振り付けは、メンバーの間で「乃木坂46史上最も難しい」といわれている。スカートをはためかせるダンスや、ダイナミックなフォーメーション移動、細かい手の動きなどを同時にこなさなければならない。生田絵梨花(21)も「この曲は今でも難しいです」と話しているという。

大賞発表後、Seishiro氏は「この2年間、乃木坂のみんなとたくさん気持ちを共有し合えて、2年連続で大賞をいただけて、うれしかったです。胸がいっぱいです。これからもみんなをサポートできるように頑張ります」とコメントした。08~10年と13年に大賞に輝いたEXILEの受賞曲4作の振り付けは、全て双子振付師のPATO氏とSEVA氏が担当。Seishiro氏も来年、乃木坂46とともに“3連覇”を目指すことになるかもしれない。