俳優窪田正孝(31)主演のフジテレビ系連続ドラマ「ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~」(月曜午後9時)の第4話が、29日に放送される。

窪田が演じる五十嵐唯織(いがらし・いおり)は、写真には必ず“真実”が写ると信じている診療放射線技師。アメリカで最も権威ある放射線科医から認められた後に帰国して、本田翼(26)が演じるヒロインの甘春杏(あまかす・あん)が放射線科医として勤務する甘春総合病院で働き始める。杏は、甘春総合病院の前院長の娘。父が愛した病院を守りたいと思っている。患者を常に助けたいと思っているが、病院側の人間として、患者よりも病院のルールや効率を優先してしまうこともある。医師免許を持たない放射線技師を見下していた杏だが、唯織との出会いで変わっていく。

新人放射線技師・広瀬裕乃を演じる広瀬アリスは「医療ものではあるんですけど、会話のシーンも多いんです。しかもそこにはポップなセリフのやりとりがあったりもするので、それを通してこのチームが出来上がっていく過程が楽しみだな、と思いました。裕乃は、最初はやる気満々なんですけど、現実とのギャップに直面してどんどん『あれ?』となっていくんですけど、ポップなシーンに関しては、強弱をつけた方が良いねというお話はありました。ひとりで慌てて、アワアワしちゃうようなところもあるので。『何が起きてるの?』みたいな。そういうキャラクターなので、視聴者のみなさんの目線と同じような存在かもしれません。基本的に、ひとりだけ頭の上に『?』がついているような子ですから(笑い)。でも、そういうシーンとシリアスなシーンにちゃんとメリハリをつけることがこの作品の強みにもなるんじゃないかと思っています」と話している。

第4話では、唯織(窪田正孝)は、杏(本田翼)と偶然出くわす。杏は、友人を誘って飲みに行った帰りだった。公園で杏を介抱した唯織は、彼女が以前、股関節痛と診断した男性患者のことを気にかけていると知る。画像所見と血液検査の結果が合わないからだった。杏の力になろうと早速動きだす唯織。

あくる日、甘春総合病院にロックバンドでギターを弾いている大学生・坂元美月がやってくる。美月は、右肩の痛みを訴えていたが、検査をしてもその原因は特定できなかった。それを受け、整形外科の辻村(鈴木伸之)は、しばらく様子を見ると美月に伝える。

診察を終え、慌ててバンドの練習に向かおうとした美月は、病院の廊下で広瀬裕乃(広瀬)とぶつかる。その際、落ちたスマホ画面から、美月がある曲を聴いていたことを知る裕乃。その曲は、高校時代バスケットボールに打ち込み、全国大会を目指していた裕乃にとっても、それは大切な、そして苦い思い出の詰まった「FLY AGAIN」という曲だった。裕乃は、プロデビューするという夢こそ破れたが、大好きな仲間たちと行う最後のライブを成功させたいと願う美月に、かつての自分の姿を重ね合わせる。

そんな折、唯織は患者の情報を盗み見たことを診療部長兼放射線科長の鏑木安富(浅野和之)から叱られる。