タレント釈由美子(41)が、所属事務所から1年半給与が支払われず「ブチ切れ独立」したなどと30日発売の週刊誌「FLASH」が報じた件で、同事務所が同日、公式ホームページで声明を出し、本来支払うべき給与満額を支払っていなかったことを認めた上で、「1年半タダ働き」とした報道の一部は否定した。

同事務所は声明で「この度の報道は弊社代表の倉持が記者の取材に応える形で作成された記事の体を成しておりますが、回答の意図や内容について掲載記事と事実が異なる」として「情報の修正をする」と説明。「『1年半に渡り、弊社がタレント釈由美子に給与を支払っていなかった』という報道がございますが、これは事実と異なります」とした。

ただ同事務所は「ただし、数年に渡り本来支払うべき金額を過少に見積もった金額をお支払いしていたことは事実であり、積算された本来受け取る金額との差額について、釈氏と協議の上、支払い計画を講じて支払いをしております」と給与の過少見積もりを認めた。

同事務所は日刊スポーツの取材に「給与部分は払っていたが、税金の部分で、会社の都合で一部払われていなかったところがあった」と説明。現在の代表が6月に就任した際、釈の給与に未払いがあるとの引き継ぎを受け精査したところ、数百万円分の未払いが判明したという。現在は両者で書面を交わしており、年内の完済を目指すとしている。

また同事務所は声明で、「独立」報道について、釈が4月に個人事務所を設立し、現在は業務委託契約を結んでいることも説明。「これらの経緯が未払い問題に端を発した、記事にあるような『ブチ切れ独立』ということでは全くございません」とコメントした。

釈と事務所の関係性については「釈氏につきましては、平成11年のデビュー以来、釈氏を育ててきた弊社創業者の小林謙治が平成28年に代表取締役を退任して以降、3人の代表交代などに伴い、当事務所を離れたいという申し出は何度かございました。しかしながら後に残るスタッフのことを慮って現在に至る弊社との関係を保ってこられたという経緯がございます」。来年以降の仕事のオファーも入っているといい、あくまで円満独立を強調した。

FLASHが、釈のギャラの取り分8割と報じていることについては「一部報道にて割合などが謳われておりますが契約上の機密事項のため情報の開示はしておりません」とコメント。その上で「タレントさんによって違いもあるので公表できないが、常識の範囲内の割合だと思っている」とした。

同事務所は「釈由美子本人に対しても大変なご心配、ご迷惑を与えたことへの責任を感じており、今後については協議の上、本人の意思を尊重しながら芸能活動のサポートをさせていただきたい」。最後に業界関係者への謝罪で締めた。山本梓ら他タレントの契約や業務については「影響は出ていない」としている。