乃木坂46白石麻衣(26)が、来年公開の映画「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」(中田秀夫監督)に出演することが6日、分かった。事件に巻き込まれるヒロインを体当たりで演じ、ミステリー映画初出演となる。

同作は、昨年11月に公開し、興行収入19・6億を超えたヒット映画「スマホを落としただけなのに」(北川景子主演)の続編。前作に引き続き過去にトラウマを持つ刑事、加賀谷を演じる千葉雄大(30)が今作では主演を務め、獄中の連続殺人鬼、浦野を成田凌(25)が演じる。前作で起こった連続殺人事件から数カ月後が舞台。同じ現場から新たな死体が発見される。獄中の成田は、新たな謎の人物の存在を千葉に明かす。

今作から新キャストとして登場する白石は、IT企業に勤めるOLで、千葉の恋人、松田美乃里を演じる。付き合い始めて3年になり、煮え切らない態度の千葉に不満を募らせていたが、ある日突然、謎の男に狙われることになる。生命の危機にひんするシーンにも挑戦した。中田監督は「『えっ! 白石麻衣がココまでやる!?』と観客の皆さんに『ドキリ、ゾクリ、ゴクリ』としてもらえる演出を心がけました」と話す。

同作の平野隆プロデューサーは「クライムサスペンスのヒロインといえば“美人”であることが第一条件。白石さんは北川さん同様のクールビューティーであり、笑顔と憂いの表情の落差がとても大きな方」と起用理由を説明した。撮影は先月29日に終えており、白石は「今まで挑戦できなかった難しいシーンが盛りだくさんでした。監督からは『今まで見せたことのないような恐怖の表情で!』など、さまざまな演出をしてもらいました。誰にも見せたことのない、私自身も見たことのない表情を引き出していただけたと思います」と振り返った。

◆「スマホを落としただけなのに」 志駕晃氏のミステリー小説が原作。昨年11月2日公開で実写映画化。彼氏の富田(田中圭)に電話をかけた麻美(北川)は、聞き覚えのない男の声に言葉を失った。その後、たまたま落ちていたスマホを拾ったという男から富田のスマホが無事に戻ってくるが、その日を境に不可解な出来事が立て続けに降りかかる。一方、長い黒髪の女性ばかりを狙う連続殺人事件が起こり、刑事の加賀谷(千葉)は犯人を追う。