レディー・ガガが今年、グラミー賞を獲得した曲「シャロウ~『アリー/スター誕生』愛のうた」は盗作であるとして、無名のソングライターに訴えられそうになっていることが明らかになった。

ニューヨーク・ポスト紙によると、ソングライターのスティーブ・ロンセン氏は同曲が、2012年に自らが発表した曲「Almost」の3コード進行をコピーしたものであると主張。ガガの弁護士に対し、「示談交渉に応じなければ、訴える」と警告すると同時に、巨額の示談金を要求しているという。

ロンセン氏の弁護士は8日、ポスト紙に、「数カ月前にこの問題を円満に解決しようと、レディー・ガガの弁護士チームの要求に応じ、著名な音楽学者で大学教授からの正式な報告書を送った。報告書によると、2つの曲はテンポ、メロディ、リズム、ハーモニーにおいて重大な類似性があると判断された」とコメント。

同弁護士によると、ガガの弁護士らはロンセン氏の告発に反論するための、音楽学者からの報告書をまだ送って来てないという。

一方、ガガの弁護士は、同氏による盗作の告発を否定。「ロンセン氏は成功したアーティストの影で、金儲けをしようとしている。恥であり、誤りである」と非難。さらに、「訴訟になれば、レディー・ガガは徹底的に闘い、勝つだろう」と強気の構えを見せている。

2018年の映画「アリー/スター誕生」の挿入歌である「シャロウ」はガガ、マーク・ロンソンらが作詞・作曲し、ガガとベンジャミン・ライスがプロデュース。米大手音楽サービスiTunesの世界チャートでも1位を獲得する大ヒットとなった。(ニューヨーク=鹿目直子)