EXILE SHOKICHI(33)が15日、札幌市の北海きたえーるで全国アリーナツアーの千秋楽公演を行った。6月からスタートし、全国6都市8公演で7・3万人を動員したソロ初のツアーを完走し、故郷北海道に錦を飾った。

念願のソロステージで、変幻自在に駆け回った。普段はボーカルとダンスが中心だが、オープニングから上半身裸でドラムをたたきながら登場すると、バラード曲「君に会うために僕はうまれてきたんだ」ではピアノとハーモニカ、中2で音楽に目覚め、バンドを始めるきっかけになったhideさんの「ROCKET DIVE」のカバーではエレキギターなど、5つの楽器を披露した。

さらにオーディションで歌ったEXILEの「Giver」など、自らの人生をたどるような構成で7000人を魅了。「自分の生き様やミュージカリティー(音楽性)をエンタメに変えて届けて、自分をもっと知ってもらいたかった」と狙いを明かした。

「自分のキャリアの集大成で、1つのゴールであり、スタート」と意気込んだ初の凱旋(がいせん)ライブには、家族や親戚、中学時代のバンドメンバーら地元の友人も多く駆けつけた。高校卒業後、デビュー前にユニットを組んでいた佐藤広大(33)やDOBERMAN INFINITYのSWAY(33)がゲスト出演したほか、アンコールでは先輩のAKIRA(38)がギターを弾いてサプライズで登場し、コラボ曲「THE FOOLS」(発売日など未定)を初披露した。

さらに、同僚の橘ケンチ(39)黒木啓司(39)NAOTO(36)からは花束も渡されるなど、特別なステージになった。橘は「SHOKICHIのミュージカリティーやバイブスをたくさん感じて、めっちゃライブがしたくなりました」。NAOTOは「SHOKICHIの、SHOKICHIによる、SHOKICHIのためのライブで、ウルウルしちゃいました。お疲れさまでした!」と祝福した。

ソロとして全国を回って自信を深め、故郷に成長した姿を見せた。ツアーを振り返り「メンバー、スタッフ、みんなに感謝しかないです。ただの北海道の音楽好きの少年が曲を作って、皆さんが背中を押してくれたとか、明日を生きる勇気になったとか言葉をいただいて、自分が音楽をやっている理由を皆さんが作ってくれました。一生忘れられないツアーになりました。もっともっと思い出をアップデートしていきましょう」。

今後についても「これからもずっと音楽を作り続けて、発信していきたい。来年はLDH PERFECT YEARもありますし、皆さんが楽しさから抜け出せなくなるような“楽しい地獄”になると思います。ソロもグループも、(自らが立ち上げた)レーベルも、全部に一生懸命届けていきます」と約束した。【大友陽平】

 

◆EXILE SHOKICHI(えぐざいる・しょうきち)本名・八木将吉。1985年(昭60)10月3日、北海道・苫小牧市生まれ。06年の「ボーカルバトルオーディション」敗退も、07年1月、二代目J Soul Brothersに加入。09年3月からEXILE加入。12年から、EXILE THE SECONDとしても活動。14年6月、ソロデビュー。昨年からレーベル機能を持つプロジェクト「KOMA DOGG」始動。183センチ。血液型A。