ファッション通販サイトZOZOTOWNを運営するZOZOの創業者・前澤友作氏(43)が4日、ツイッターを更新し、新会社「株式会社スタートトゥデイ」を設立し代表取締役社長に就任したと発表した。

「【ご報告】ということで、私 前澤友作は、9月12日にZOZO社を辞任し、その直後に新会社『株式会社スタートトゥデイ』を設立し代表取締役社長に就任しました。まだ一人も社員はいませんが、今後このスタートトゥデイ社を通し、またゼロから新事業を起こしていく予定です。どうぞよろしくお願いします。」(原文のまま)

前澤氏は、9月12日に都内で開いたZOZOとヤフーとの資本業務提携契約会見で、ZOZO社長の辞任を発表した。その席上で着ていたTシャツの胸に英文で書かれていた「Let’s Start Today」に込められた「スタートトゥデイ」は、1998年(平10)に創業し、18年10月までZOZOの社名としていた名称だ。

同氏は会見で、米宇宙ベンチャー「スペースX」が23年に予定している月周回飛行の初の契約者となり、民間人としては初の月旅行者となると18年9月に発表したが、その準備と並行し、もう1件、宇宙旅行をするプロジェクトがあり、その準備に時間が取られることが辞任の大きな要因になったと明かした。前澤氏は「僕自身、多趣味で経営以外で、ずっとやっておりました。宇宙に行きたいぞ、と発表させていただいています。23年に月への渡航を計画し、順調に準備していますが実はもう1回、宇宙に行くことになっています。宇宙に行くトレーニングが多くなるので、辞任させていただきました」と明かした。

加えて、辞任のもう1つの理由として、新たな事業を立ち上げたいと発表した。「あとは事業をやりたい。自宅の6畳で(ZOZOの)事業を始め、両親に叱られた。でも、あの時の感動を…と、もう1度、事業を作って創業したい。個人的に成し遂げたい夢を理由に辞任させていただくことになりました」と語っていた。その言葉どおり、原点の「スタートトゥデイ」の名で、新事業に乗り出した格好だ。