欅坂46平手友梨奈(18)のグループ脱退が1月23日に発表され、鈴本美愉(22)織田奈那(21)の卒業、佐藤詩織(23)の活動一時休止が発表された。

センター平手の脱退は確かに衝撃的て、一般層も含めて広く話題となったが、ファンの間では鈴本と織田の卒業を惜しむ声も多数、あがっていた。結果的に平手脱退の陰に少し隠れてしまった部分もあったが、2人もそれぞれの形でグループに貢献した功績者だった。

キレのあるダンスが得意な鈴本はパフォーマンス面でグループを引っ張った。鈴本、平手、小林由依(20)3人のユニット楽曲「AM1:27」では、それぞれがパフォーマンスで戦うようなダンスで、ライブ披露のたびに観客を圧倒した。

平手がけがでパフォーマンス面の仕事を休んでいた18年12月には、テレビ朝日系「MUSIC STATION SUPERLIVE」でセンターを務め、「アンビバレント」を披露した。控え室で映像を見ていた先輩グループの乃木坂46メンバーも息をのんで見守るほど、鬼気迫るパフォーマンスで魅了した。

一方、織田はどのメンバーからも好かれるコミュニケーション能力で、「イケメン」と呼ばれグループNO・1のモテ女だった。小林にちょっかいを出してファンを喜ばせたり、渡邉理佐(21)や鈴本から「好き」と公言されたりと、良きムードメーカーだった。

活躍が顕著だった1つの例は、昨年2月発売の8枚目シングル「黒い羊」の特典映像「KEYAKI HOUSE」だ。メンバーだけで1泊2日の共同生活をする企画。織田は常にカメラを持って部屋を動き回り、メンバーたちのさまざまな表情をキャッチ。比較的受け身なメンバーに対しても積極的にコメントも求め、高い「取れ高」を生み出した。

バラエティー番組でも同様だ。16年に始まった日本テレビ系「KEYABINGO!」では、初回収録を終えたMCのサンドウィッチマンの2人が、印象的だったメンバーを聞かれて「まず、織田」と即答するほどだった。

卒業後の鈴本の進路は未定という。大学在学中の織田は、いったんは学業に専念するという。2人とも、平手と同じ15年8月に1期生として加入し、4年間、それぞれの魅力で欅坂46を作り上げたメンバーであることは間違いない。【横山慧】