フリーアナウンサー赤江珠緒(45)が、新型コロナウイルス検査で陽性と診断されたことが18日、分かった。パーソナリティーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒たまむすび」(月~木曜午後1時)の公式サイトに寄せた本人コメントで明らかにした。テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の総合演出を務める夫に感染の疑いがあったことから、13日からは同番組に電話出演していた。16日に同番組に寄せたメッセージでは、感染を隠す風潮への疑問や、娘の養育に対する不安もつづっていた。

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赤江アナはこの日、TBSラジオに寄せた文書で「赤江珠緒のPCR検査結果が出ましたので、ご報告致します。赤江珠緒本人は新型コロナウイルス『陽性』。娘は『陰性』でした」と報告した。15日に発症し、現在は娘と自宅で療養しているという。

赤江アナは13日の「たまむすび」で、12日に感染が判明したテレビ朝日富川悠太アナウンサー(43)がメインキャスターを務める「報ステ」総合演出の夫に新型コロナ感染の可能性があること(15日に陽性と診断)を明かした。自身にも感染が心配されたため、同日から電話出演に切り替えていた。赤江アナは「念のため11日以降は家族揃って社会活動を一切止めておりました。回復してラジオに復帰しましたら、私どもの体験をお話できたらと思っております」とつづった。

赤江アナは2日の放送を声の不調を理由に電話出演したが、翌週は通常出演。最後にスタジオ出演したのは9日で、電話出演した13日は自身の体調について「何の症状もなく」と報告していた。同局によると、感染防止のため、スタジオは空気殺菌装置を導入し、共演者の間にアクリル板を設けるなど対策をとっていた。共演者や制作スタッフに濃厚接触者はいないという。赤江アナの復帰時期は未定で「症状が回復したのち、本人およびご家族の体調を考慮して、改めて調整しお知らせする予定です」。

関係者は赤江アナの現在の病状について「発熱とせき込むことはあるが、息苦しさはない」と説明。2歳の娘にウイルスをうつさないよう気をつけながら過ごしているという。赤江アナは16日、同番組に寄せたメッセージの中で夫の感染を伝えるとともに「わが家の場合、親が共倒れになった場合の、子供の面倒は誰が見るのという問題があります」と娘の養育に対する不安を吐露。娘は陰性と診断されたが、陽性の自分が世話をせざるを得ない状況に不安を抱えているという。

同メッセージでは、家族が感染した立場から入院などに備えた事前準備の大切さも説明。批判を恐れて感染を隠す風潮にも疑問を示し「状況をひた隠しにすればするほど、この病の実態は世の中に見えてこない気もしています」と危惧していた。

<赤江アナが新型コロナ検査で陽性と診断されるまで>

▼4月2日 声がかれていることから「たまむすび」に電話出演

▼同6~9日 通常通りスタジオ出演

▼同11日 夫が高熱、頭痛、背中の痛みを訴える

▼同12日 夫が軽度の肺炎と診断され、PCR検査を受ける。富川アナの陽性をテレ朝が発表

▼同13日 夫の新型コロナ感染の可能性から「たまむすび」に電話出演

▼同14日 「たまむすび」に電話出演

▼同15日 新型コロナの症状が出る。「報ステ」CPと総合演出を務める夫の陽性をテレ朝が発表

▼同16日 「たまむすび」に文書を寄せ、夫の陽性を報告

▼同18日 自身の陽性を文書で発表

◆赤江珠緒(あかえ・たまお)1975年(昭50)兵庫県生まれ。神戸女学院大卒業後、97年に大阪・朝日放送に入社。98年に夏の高校野球の実況を担当、ラジオでは女性初だった。03年からテレビ朝日系「スーパーモーニング」の司会を担当し、06年に同「サンデープロジェクト」のキャスターも務めた。07年にフリーに転身し、08年に同局社員と結婚。12年からTBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」のパーソナリティー。