ご当地アイドルの宝庫を深掘り! 日刊スポーツでは新連載「みちのくアイドルマニア」と題し、東北6県にゆかりのあるグループ、個人を紹介します。

青森県弘前市が拠点のダンス&ボーカルユニット「りんご娘」は、代々バトンが受け継がれ7月で結成20年。日本一の生産量を誇るりんご王国だけにメンバー名は品種が由来し、リーダーの王林(22)は津軽弁と愛らしい天然キャラで引っ張りだこだ。そんな人気者が青森愛や憧れ、とき(21)ジョナゴールド(19)彩香(18)の同志3人評を語った。【取材・構成=山田愛斗】

「りんごの女王」が全国区で大ブレークしている。王林が昨年テレビ出演した本数(東京、ローカル)は250本以上。さらにラジオのレギュラー番組2本とゲスト出演、雑誌など活動は多岐にわたる。本家王林は王様の異名をとる青りんご。いそうでいない素朴なキャラは「赤」が主流のりんご界で異彩を放つ「青」と重なる。東京での仕事は青森から毎回3時間半以上かけ移動するが、それも苦にしていない。

王林 青森が好きすぎて「東京を拠点に」と思ったことは1度もありません。もっぱら、東京が怖くて苦手です。いつも泊まらずにすぐ青森に帰るという方法で活動させていただいています。地方の魅力を発信できると思えば、3時間半の移動なんてちょちょいのちょいです。

170センチの長身を生かし、今後挑戦したい仕事には子どもの頃からの夢、ファッションモデルを挙げる。憧れはE-girlsの藤井夏恋(23)。パフォーマー、モデルの2分野で活躍する姿に刺激を受ける。さらに北海道出身で俳優の大泉洋(47)も尊敬する人物で「地方からの発信者として私もあのようになりたいです」と故郷青森への貢献に強い思いがある。

王林 (青森は)私の生きがいです。四季折々で魅了する風景も食も文化も人もこんなすてきな街に生まれることができて、そして、地元青森の魅力に気づけたことがとてもうれしいです。青森に生まれてなかったら今の私はありません。だから、地域に貢献することで恩返しをしたいです。

新型コロナウイルスの影響で「おうち時間」が長くなり、最近のマイブームは洋画鑑賞。「英語で見ているので理解するまでには時間が必要です」とのんびりリフレッシュしている。

王林 今は我慢の時だと思っています。私たちはいつだって支え合って生きています。こんな時こそ思いやりを持って行動しましょう。私も応援してくださっている皆さんの毎日の何か支えになれるように今を頑張ります!

生粋の青森っ子がコロナ禍で希望の光になる。

◆王林(おうりん)1998年(平10)4月8日生まれ、青森県出身。中3時の13年にりんご娘7期生として加入し、16年にリーダー就任。趣味は歌うこと、香水集め。特技は即興ソング、水泳。チャームポイントは大きな目、小さな耳たぶ。好きなりんごはトキ(王林、ふじの交配で誕生)。170センチ。血液型O。

<王林のメンバー評>

◆とき 小4からずっと一緒で、家族でもないのにそう感じる不思議な関係です。きれいな大人の女性ですが、ところがどっこい中身はメンバーで一番と言っていいほどに赤ちゃんです。でもまっすぐで真面目で、そのギャップに私やたくさんの方がやられています。

◆ジョナゴールド ジョナゴールドがいるから今の私がいます。りんご娘のツッコミ役です。しっかり者のJがいるので、リーダーである私なのに肩の力が抜けてありのままでいられるようになりました。

◆彩香 優しい笑顔と引き笑いでみんなのことを包んでくれる妹的存在です。最年少の最高身長で、ダイナミックなパフォーマンスをする子です。