ジャニーズ事務所所属タレント15組76人が集結した期間限定ユニット「Twenty★Twenty(トゥエンティー・トゥエンティー)」が結成され、チャリティーソング「smile」の制作が決まったことが12日、分かった。

作詞・作曲はMr.Children櫻井和寿(50)が手がける。スペシャルなコラボレーションで、新型コロナウイルス感染拡大防止を支援する。

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V6、KinKi Kids、嵐をはじめ、多数の人気グループが集まった。新型コロナウイルス感染拡大に対するジャニーズの支援活動「Smile Up! Project」の一環だ。KinKi Kidsは「エンターテインメントのあり方も見直されている今、自分たちに何かできることはないか。お役に立てるのなら、音楽というものが誰かの力、そして支えになることを信じて今回参加致しました」とコメントしている。

驚きのタッグも実現した。ジャニーズとコラボするのが初となる櫻井は「ジャニーズの皆さんがこの曲を歌ってくださることを前提としたからこそ、書けた歌詞があります」と明かした。「smile」には「だけど忘れないで [君の笑顔に逢える] それだけで生きていける僕がいる」という歌詞があるという。

「ジャニーズの皆さんほど、このフレーズを歌うにふさわしい方はいないと感じます。大切な人の心や体が弱っている時、その人のために『おいしくなれ』『元気になれ』と、心を込めておにぎりを握るように歌う皆さんの姿を想像して書きました。この歌を聴いた多くの人達が笑顔になることを願っています」

今年3月、メンバー間で「チャリティーソングを歌うのはどうか」などと案が浮上。ジャニーズ事務所の藤島ジュリーK社長、滝沢秀明副社長(38)が話し合い、実現に動いた。ミュージシャンとしてはもちろん、チャリティー分野でも精力的に活動を続けている櫻井の名前があがり、先月オファーし快諾された。既に、感染予防に細心の注意を払った上で、個々でのレコーディングが始まっているという。CDや配信などの発売形式は未定で、後日あらためて発表される。

Twenty★Twentyは、昨年7月に亡くなったジャニー喜多川氏(享年87)が生前何度も話していたユニット案だった。もともとは今年、東京オリンピック(五輪)にあたり結成されるはずだったが、開催が延期に。プロジェクト自体が消滅するところだったが、チャリティーユニットに形を変えて実現することとなった。

滝沢氏は「ジャニーが残したこの最後のグループ名は、今このような状況だからこそできる事があるはずと思いを新たに、役回りは変わりましたが、ジャニーの集大成として社会貢献できればと思います」とコメント。「櫻井さんが作る楽曲の力、Twenty★Twentyの歌声で、この楽曲に命を吹き込む瞬間を皆様にお楽しみ頂ければと思います。日本の笑顔に繋がるキッカケのために」とメッセージを送った。

○…ジャニーズは95年1月の阪神・淡路大震災へのチャリティープロジェクトとして、97年12月にユニット「J-FRIENDS」を結成した経験もある。当時はTOKIO、V6、KinKi Kidsの3組計13人が参加し、「明日が聴こえる」などのシングルをリリース。03年まで活動し、寄付総額は9億1822万6449円に達した。