横浜流星と浜辺美波がダブル主演する日本テレビ系連続ドラマ「私たちはどうかしている」(水曜午後10時)の12日放送の第1話世帯平均視聴率が9・6%(関東地区世帯)だったことが13日、ビデオリサーチの調べでわかった。

同作は同名の漫画が原作で、老舗和菓子店が舞台のラブミステリー。浜辺は和菓子職人の七桜(なお)を演じる。横浜は創業400年の老舗和菓子店の跡取り息子・高月椿(つばき)役を演じる。2人は幼なじみだったが、「容疑者の娘」と「被害者の息子」。15年前に七桜は、椿の父親の殺害事件に対する容疑者として逮捕された住み込みの職人だった母親の無実の罪を晴らすために、正体をかくしたまま、椿と結婚する。過酷な運命に翻弄(ほんろう)されながらもひかれ合う姿が描かれる。

椿の母親で和菓子店のおかみ・今日子役を観月ありさが演じるほか、佐野史郎や高杉真宙、山崎育三郎、鈴木伸之らも出演する。

第1話で、ひいきの客で茶道の宗家の娘・真由(小島藤子)に頼まれた七桜は、結婚式の引き出物を決めるための和菓子対決を受けて欲しいと頼まれる。自分の菓子を大勢の人に食べてもらえるチャンスに心躍る七桜だが、対決相手が創業400年の金沢の老舗和菓子店“光月庵(こうげつあん)”だと聞き絶句する。それは15年前、七桜から全てを奪った店だったからだ。

和菓子職人だった母・百合子(中村ゆり)とともに光月庵に住み込むことになった幼い七桜は、光月庵の同い年の1人息子・高月椿と出会い、和菓子作りの面白さに目覚めていた。明るく人懐こい椿と優しい百合子と共に幸せな日々を過ごしていたある日、明け方の雷鳴に目を覚ました七桜は、母屋いくと、庭の先で血まみれで立ち尽くす椿と、その足元で息絶えている椿の父・樹(鈴木伸之)の姿をみつける。

従業員たちが駆けつける中、椿は父親を殺したのは百合子だと証言する。椿の一言で殺人犯の娘となり全てを失った七桜は、血の“赤”が怖いという致命的なハンディを抱えながらも、和菓子作りだけを心の支えに生きてきた。

その光月庵が相手と知り、七桜は和菓子対決を辞退する。そんな中、住み込みで働いていた店から突然解雇されてしまう。原因は、毎日店に届く『花岡七桜の母親は人殺しです』というメールだった。行き場を失った七桜は、見知らぬ男・多喜川(山崎育三郎)から母から預かっていたという手紙を渡される。今は亡き母の思いを知った七桜は、長い黒髪をバッサリと切り落とし、光月庵との和菓子対決に臨む覚悟を決める。

和菓子対決当日。15年ぶりに顔を合わせた椿の冷たく自信に満ちた姿を前に、七桜は思わず体をこわばらせる。

対決の後、七桜を待っていた椿は“初対面”の七桜に、突然プロポーズする。2人の波乱に満ちた運命が動きだす。