ご当地アイドルの宝庫を深掘り! 日刊スポーツでは新連載「みちのくアイドルマニア」と題し、東北6県にゆかりのあるグループ、個人を紹介します。

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11年の東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城・気仙沼市の「SCK GIRLS(産地直送気仙沼少女隊)」は、被災地からでも「夢はかなう!」を目標に同年秋に結成され、今年で10年目を迎えた。グループのステージデビュー直後に加わり「ほぼ初期メンバー」のリーダーまりか(23)は、個性豊かな8人組を束ね、アイドルとして刺激的な日々を送っている。

中学2年時に先輩から「地元でボランティア活動に参加しないか」と誘われたのが加入のきっかけだ。「まさかアイドルの活動とは思わず、ジャージーに軍手を持ち集合場所に行くと、他のみんながレッスンしている様子に本当にびっくりしました」と回想する。

気仙沼について「皆さんの人柄が温かく、何より地元愛がとても強いところです。おいしい特産物もたくさんあり、観光に来た方からは『気仙沼に来ると食べすぎてしまう』との声を聞くほど自慢の故郷です」。応援してくれる人々を「家族のような存在」の意味を込め「ファミリー」と表現する。「県外のファミリーが、プライベートで観光に来てくれて、大好きな地元とつながっていくことがとてもうれしいです」。今後も魅力を発信していく。

成し遂げたい目標がある。「気仙沼という町の名前を背負い大きなステージで単独ライブを成功させるのが夢です。『町の自慢の1つに私たちの存在もなれたらいいな』と思っています」。夢の実現に向け全力で駆け抜ける。【山田愛斗】