俳優菅田将暉(27)が12日、都内で、映画「糸」(瀬々敬久監督)の舞台あいさつに出席した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、本来4月公開だったが8月に延期になり、これまでの舞台あいさつは、無観客で行われてきた。そのため、この日が初めての観客の前での舞台あいさつとなった。

菅田は「制作陣、キャストスタッフ、一同を代表して、ありがとうございますという言葉を伝える場だと思っています」と頭を深く下げ感謝した。

サプライズゲストとして、劇中で菅田の娘・結(ゆい)を演じた稲垣来泉(9)と中野翠咲(5)が登壇。約1年半ぶりの再会に菅田は「うわあ、抱き締めたい、(ソーシャルディスタンスで)近づけないのが憎い!」と声を上げ、パパの顔を見せた。

撮影中のハプニングについて「実はエンディングのシーンで、チーズ工房の人のシャンパングラスに蜂が入っていまして…そういう場面も是非もう一度見てほしいですね、映っているかはわからないですけど」と暴露。

最後に「いろいろな人がこの映画を見てくれて、ツイッターなどで感想もたくさん頂くのですが…その中でも」と、特にうれしかったというツイートを紹介。「悲しいニュースが多い中、この映画を見て、愛した人が生きてくれてさえいてくれたら」。「僕らも愛とは、恋とは、糸とは、人生とは何だ、と葛藤しました。ですが、最終的に出来上がった作品にこういう感想も持ってくれて、本当にやってよかったです」と感無量の表情で話した。