劇作家・演出家で劇団「AND ENDLESS」主宰の西田大輔氏(44)が、13日に亡くなった同劇団員の俳優窪寺昭さん(享年43)を哀悼し、「AND ENDLESSのサイトから、窪寺昭を外すことはしません」とした。

西田氏は23日、長文をツイッターに貼付し、亡くなった窪寺さんについて「本当に、繊細で、優しい男でした。例えば後輩に間違っていることを注意した時、その後、一晩中『あいつは傷ついてないかな』と、悩むような男です。明るく振る舞いながら、その中で下を向いている人間にそっと寄り添うような、優しい男でした。そしてとてつもなく才能に溢れた俳優でした。いなくなったから言うのではありません。出会った時からずっと、僕らの中ではそうでした。彼の才能に嫉妬しているという俳優たちが、負けたくない、と どんどん成長していきました」と、しのび、お互いに21歳だった1998年に出会ってからともに歩んできた道のりを振り返った。

窪寺さんが亡くなる前夜には同劇団25周年公演の企画打ち合わせが行われ、「皆とあいつと笑いあいながら、いつものように」と、普段と変わらない様子だったという。突然の訃報に、「AND ENDLESSのサイトから、窪寺昭を外すことはしません。あいつは、一生劇団員で。あいつは、一生ディスグーニーです。だから、共にいると思っています。これからも。本当は、幽霊でもいいから会いたい。でももしそれができるなら俺らより、家族に逢ってあげて欲しいと思うから。あいつを愛してくれた人に、僕らはたくさんのものを残そうと思います」とし、「これからの誕生日、グラスが二つになったな、窪寺。ずっと変わらず、走っていこうな」と呼びかけるようにつづった。