複数の女性との不倫を報じられて活動自粛中だったお笑いコンビ、アンジャッシュの渡部建(48)が3日、都内で、騒動発覚から177日ぶりに会見し、1時間40分にわたって自ら説明・謝罪した。大みそかの日本テレビ系「ガキの使いやあらへんで!」特番を先月18日に収録済みと報じられたことを受けての会見。収録の有無については言葉を濁し、約200人集まった取材陣からフルボッコにされた。ネット上でも批判が殺到。大みそかどころか、仕事復帰自体の見通しがつかなくなった。

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“文春砲”で女性スキャンダルが報じられて姿を隠し、芸能活動を一切自粛してから初の公の場。渡部の会見には200人近い取材陣が詰めかけた。

複数の女性と、しかも東京・六本木の多目的トイレで関係を持ったことを暴露されて、取材から逃げ回っていた。この日の会見では「どういう判断をすればよかったのか分からない。反省すべきだと思う」と振り返った。6月25日発売の週刊文春のインタビューに応じたことで「半年くらい自粛して、復帰会見を開いてと甘く考えていた」と顔をゆがめた。

文春誌上で渡部を告発した女性に対しては「口裏合わせを頼んだ。真剣な思いではなかった。申し訳なかった」。17年に結婚した女優佐々木希(32)との間には、18年に長男が誕生している。インスタグラム上で謝罪を余儀なくされた妻に対しては「本当に申し訳ない。これからの生き方で1つずつ信頼を回復していくしかない」と話した。

高校時代からの友人でもある相方の児嶋一哉(48)は、渡部の代わりに出演したラジオ番組で泣きながら謝罪した。渡部は「てんぐだと言われたけど、自分では思っていなかった。でも、そうだったのかも知れない。まだ、そんなことは言えないけどコンビでやっていきたい」と話した。

先月18日に収録した「ガキ使」特番の収録について聞かれると「僕の口からは番組について言うことはできない。今日は、まず謝罪会見」と汗をかきながら声を振り絞った。同番組の収録があったことを事実上明らかにしているダウンタウン松本人志(57)は、この日の会見の前に「あえて会見の前に。。。オレと渡部共演は当分無いと思うよ~。」とツイート。会見での渡部の曖昧な態度に批判が殺到したことで、お蔵入りになる可能性が大きくなった。

会見は特番収録が行われた先月18日以降から準備。渡部は「まず謝罪会見を先に行うべきと思った」と話したが、収録ありきの事態につじつまが合わずにしどろもどろに。「家族、関係者、視聴者の皆さんに、心から謝罪したい」と頭を下げた渡部だが、復帰はますます遠くなってしまった。

◆渡部建(わたべ・けん) 1972年(昭47)9月23日、東京都生まれ。神奈川大在学中の93年、都立日野高の同級生だった児嶋一哉に誘われてアンジャッシュ結成。94年デビュー。17年4月に女優佐々木希との結婚を発表。18年9月に長男誕生。176センチ。血液型O