女優のん(27)が19日、都内で主演映画「私をくいとめて」(大九明子監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

のんが演じる、悠々自適におひとりさまライフを満喫する31歳のみつ子がヒロイン。1人でも楽しく生きてられるのは、脳内に生まれた、頼れる相談役Aの存在があったからだ。人間関係はもちろん、ちょっとしたご近所トラブルに至るまで、いつだってみつ子の問いに正しく答えてくれる。そんなみつ子が、ある日。年下営業マン・多田くん(林遣都)と出会い恋に落ちる。久しぶりに訪れた恋に戸惑いながらも1歩踏み出していく様子が描かれる。

のんは「この日を迎えられてうれしく思います」と喜びを口にした。

この日、初めて、脳内相談役Aの正体が、俳優中村倫也(33)の声であることが明かされ、サプライズで声のみでイベントに登場した。中村は「口止めされていたんですけど、今日こうやって解禁できてうれしいです」と喜んだ。

撮影は中村の声を事前に収録し、それを流しながら掛け合いのシーンを撮ったという。のんは「Aの声と音声さんとの3人芝居、3人がかりの演技でした」と振り返り、撮影を重ねていくにつれて「だんだん息があってきましたね」と笑顔で話した。

さらにAは撮影以外で、共演者らと話していることに対しても答えてくれたという。「素晴らしい返事がたくさんあった。とてもいい声でした」とにっこり笑った。

同イベントには林遣都(30)若林拓也(23)片桐はいり(57)臼田あさ美(36)橋本愛(24)も出席した。