嵐が12月31日、生配信ライブ「This is 嵐 LIVE 2020.12.31」を東京ドームで開催し、惜しまれつつも活動休止に入った。デビューから21年間走り続けた国民的アイドルグループが“日曜日”を迎えた。休止期間は少なくとも数年単位になるとみられる。

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終盤の「感謝カンゲキ雨嵐」で、ファンからのリアルタイムメッセージが、ドームの天井に次々と流れた。「初恋は嵐です」「感動をありがとう」「いつまでも待ってるよ」。メンバーたちにはサプライズの演出。相葉雅紀(38)櫻井翔(38)が、次々と上空を見上げた。演出を手掛けた松本潤(37)は、満足そうに笑顔を見せながら目を潤ませた。

ライブ冒頭は、高さ25メートルの柱上部にあるミラーボールの中から、ド派手に登場した。デビュー曲「A・RA・SHI」や「Happiness」、「言葉より大切なもの」などを次々と披露した。5万5000本のペンライトが設置された客席を前に、約3時間、全28曲をパフォーマンスした。使用されたカメラは70台、総スタッフ数は1300人。活動休止前、ラストステージを華々しく飾った。

終盤、メンバー1人1人がスピーチした。リーダー大野智(40)は「デビューしてからいろんなことがありました。同時に、ファンのみんなにもいろんな思いにさせてしまいました。それでも今日まで僕らについてきてくれて、本当に感謝します。ありがとう」としみじみ伝えた。相葉は「幸せなグループだなと、あらためて、つくづく思いました。一生忘れない1日です」と声を詰まらせ、「本当に、心から嵐でよかったです!」と涙ぐんだ。

ラストは、全員がマイクをポケットに入れて、5人で手をつないだ。櫻井は晴れやかな表情で何度もうなずき、二宮和也(37)は笑顔をはじけさせた。両手を挙げて、全員で「ありがとうございました~!」と叫んだ。