「北の宿から」などで知られる作曲家で、ドラマ「寺内貫太郎一家」の主演でも親しまれた小林亜星(こばやし・あせい)さんが5月30日、心不全のため亡くなっていたことが14日、分かった。88歳。所属事務所が明らかにした。

すでに葬儀などは近親者で執り行っており、「お別れの会」なども予定していないという。CMソングをはじめ、計8000曲超とされる数々の作品を生み出した“巨星”が、静かに逝った。

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亜星さんが作った数千曲とも言われるCMソングでは、先月15日に急性腎不全のため亡くなった作詞家の伊藤アキラさんと、「日立の樹」をはじめ数多くタッグを組んだ。先月22日には、伊藤さんについて「プライベートではお酒ものまず、大変真面目な方でしたので、私のようなのんべえとはほとんど接点はなかったのですが、仕事ではいつも彼の歌詞が回ってくると、スムーズにメロディーをつけられるという、気が合うのか合わないのか、そんな不思議な関係でした」などとコメントも寄せていた。伊藤さんの死去からわずか15日で、小林さんも旅立った。