東京オリンピック(五輪)開閉会式の制作チームのショーディレクター小林賢太郎氏(48)が過去のホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)をめぐるネタを理由に解任されたことに関連し、当該ネタを演じたお笑いコンビ、ラーメンズ元相方の片桐仁(47)が22日、謝罪のコメントを発表した。

片桐は「この度は、23年前のラーメンズのコント内での極めて不適切なセリフにより、多くの方々に不快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます」と謝罪。背景について「当時、差別的な表現や不謹慎な言い回しに対する意識が低く、それによって不快な思いをする相手の方がいることを、想像出来ていませんでした。若気の至りとは言えない、非常識な人間だったと思います」と説明した。

片桐は続けて「皆様のご指摘により、そのことに改めて気付かされ、事の重大さに気付かず、自分自身が演じてしまったことを反省しています。今後、二度とこのようなことがないように、表現をする際には、一度立ち止まって考えることを心がけたいと思います」と反省の意を示し、「大変、申し訳ありませんでした」と、再度謝罪した。

小林氏は、98年のラーメンズのコントで、「ユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)」をネタにしていたとして、米ロサンゼルスに本部を置くユダヤ人の人権団体サイモン・ウィーゼンタール・センターが21日(日本時間22日)に抗議声明を出していた。

関係者によると、ラーメンズの構成、演出は小林氏が担当していたという。当時のコントも、ユダヤ人を差別する内容ではなく、たまたま、アドリブで小林氏がその言葉を口にしてしまったという。