東京オリンピック(五輪)は28日、侍ジャパンが初戦となる1次ラウンド・ドミニカ共和国戦(福島・あづま球場)を迎える。

投手陣の柱となる楽天田中将大投手(32)と駒大苫小牧高時代にともに汗を流し、05年のセンバツに出場した劇団EXILE八木将康(33)が、このほど日刊スポーツの取材に応じ、金メダルを目指す侍たちにエールを送った。

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駒大苫小牧では、八木が1学年上の先輩。八木もベンチ入りした05年春は、同校初の春1勝を共に手にして、連覇を達成した同年夏は、マウンドで雄たけびを上げる姿をアルプス席で見届けた。2度目の五輪に臨む頼もしい後輩に「投球はもちろん、チームを引っ張る大黒柱として金メダルに導いてほしい」とエールを送る。

気迫あふれる投球は、当時から変わらない。「入学した時からすごくて。『グラウンド内では上下関係なし』というルールだったんですけど、1年生なのに、紅白戦で3年生から三振を奪って『おら~』って叫ぶので、すごいなと(笑い)。気持ちから全然違いました」。センバツではブルペン捕手も兼任し、田中の投球を受けた。さらにセンバツ前の練習では、左あばらにデッドボールを受けたといい「あれは多分折れていたと思います(笑い)。それは冗談ですが、他の投手とは全然違う球でした」。

グラウンド外での愛くるしいキャラクターも当時から。「僕は当時から服が好きだったので『八木さん、服くださいよ』ってねだられて、スエットをあげたんです。あのスエット、まだ持ってるかなあ」と笑う。

プロ入りし、メジャーでも活躍する姿は、一ファンとして応援してきた。「田中投手に課せられている責任は、北京の時とはまた違ったものになっていると思うし、重圧もあると思いますが、あの雄たけびを五輪でも聞きたいです!」。

今回は駒大苫小牧のもう1人の後輩、日本ハムのルーキー伊藤大海投手(23)も侍入りし「絶対に登板機会があると思う。“北海道の星”として応援しています」。本番に臨む侍ジャパンにも「無観客ですが、その分テレビでみんな応援しているし、僕もその1人。金メダルを目指して頑張っていただいて、日本を元気にしてもらいたいです」と期待を込めた。【大友陽平】

◆八木将康(やぎ・まさやす)1987年(昭62)8月28日、北海道生まれ。駒大苫小牧高時代、05年春のセンバツ出場など内野手として活躍。12年、劇団EXILE加入。「HiGH&LOW」シリーズなど出演。18年に「CRAZY四角形」としてソロ歌手デビューも。19年8月に一般女性と結婚し、現在1児の父。来月4日から舞台「夕凪の街 桜の国」、同26日からABEMAドラマ「JAM-the drama-」に出演。実兄はEXILE SHOKICHI。183センチ。