西島秀俊(50)が6日、都内で行われた映画「劇場版 きのう何食べた?」(中江和仁監督、11月3日公開)完成報告会で、内野聖陽(53)演じる恋人“ケンジ”の家族が映画に登場すると明らかにした。

「きのう何食べた?」は、19年4月期にテレビ東京系で放送された連続ドラマで、街の小さな法律事務所で働く弁護士“シロさん”こと筧史朗(西島)と恋人の矢吹賢二(内野)が、2LDKで男2人暮らしをし、食卓を挟み、日々の出来事、思いを語り合う夕食の時間を大切にしている、ほろ苦くも温かい毎日を描いた。劇場版では、史朗の提案で、賢二の誕生日プレゼントとして京都旅行に行くことになるが、旅行をきっかけに、互いの心の内を明かすことができなくなってしまう2人を描く。

西島は、見どころを聞かれると「今回は、賢二の家族が出てきます。今までは史朗の家族は出てきますけど。家族というテーマを全員で共有して、それぞれの考え方を語り合う。連続ドラマは30分なので4、5人くらいで1つのテーマを描いていますが、今回は登場人物全員で描いている」と語った。連ドラと、20年元日にテレビ東京系で放送された特別ドラマには梶芽衣子が演じた史朗の母久栄と、故志賀廣太郎さんと田山涼成が演じた父悟朗が登場する。

一方、内野は「普段は賢二が乙女心担当。嫉妬は私の方が…今回は史朗さんが嫉妬する。そこが見どころの1つ」と語った。劇中では、史朗が残業を終えて商店街を歩いていると、偶然、SixTONES松村北斗(26)演じる見知らぬ若いイケメン美容師田渕剛と歩く賢二を目撃。さらに、山本耕史(44)演じる小日向大策からは、磯村勇斗(29)演じる井上航が居いなくなったと相談を受けるなどし、史朗と賢二の穏やかで温かい日常が一変するもようが描かれる。内野は「西島さんが嫉妬するシーンを見て、笑いましたけど。テレビの世界観を崩さず、クスッと笑える。楽しんでもらえるとうれしい」と笑った。

西島は報告会の最後に「僕もそうでしたけど家で、テレビで見ていたの(ドラマ)を、劇場に行って、たくさんの人たちと一緒に笑ったり、涙してしまったりを、この映画で皆さんと一緒に体験できたら、こんなに幸せなことはありません」と呼び掛けた。