テレビ朝日のアナウンサーと言えば、今なおメディアの第一線で活躍するフリーアナウンサー古舘伊知郎(66)をはじめとする“花の77年入社組”が有名だ。80年モスクワ五輪の独占放映権を獲得した同局は、アナウンサー9人の大量採用に踏み切った。

【テレビ朝日のアナウンス室相関図】はこちら>>

前年のソ連のアフガニスタン侵攻で日本はモスクワ五輪をボイコットしたが、77年組のアナウンサーは大活躍した。プロレス実況で大ブレークした古舘をはじめ、「やじうま新聞」の吉澤一彦(66)、「アフタヌーンショー」の佐々木正洋(67)、「スーパーJチャンネル」のメインキャスターを10年にわたり務め、今なおコメンテーターテーとして活躍する渡辺宜嗣(66)がテレビ朝日の屋台骨を支えた。女性アナウンサーも「OH!!くらぶ」の南美希子(65)や、アトランタ五輪の女子マラソンで女性アナウンサーとして初めて五輪マラソンを実況中継して、スポーツコメンテーターとして活躍している宮島泰子(66)がいる。

81年入社の小宮悦子(63)は、85年から13年間にわたり「ニュースステーション」で久米宏(77)のサブキャスターを務めた。91年にフリーになったが、98年からは「スーパーJチャンネル」のメインキャスターを12年間務めて“テレ朝の報道の顔”を長年務めた。

現在の同局のアナウンサーは男性30人、女性36人の計66人。最年長は82年入社で、今なお現役のスポーツ実況アナウンサーの森下桂吉アナ(64)。ゴルフは80年代から全英オープン、全米オープンの実況を続け、16年のリオ五輪では五輪でゴルフ実況をした日本初のアナウンサーとなった。

この10月から早朝のワイド番組「グッド!モーニング」のメインキャスターが、9年目に突入したのが93年入社の坪井直樹アナ(52)。手堅く上品な語り口で安定感は抜群。アナウンサー同期入社は、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣を務めた丸川珠代参議院議員(50)だ。

同期の女性アナは「大下容子ワイド!スクランブル」のメインキャスターを務める大下容子アナ(51)。昨年6月には役員待遇のエグゼグティブアナウンサーに昇任。芸能ネタから政治、社会ネタまでこなす“テレビ朝日の顔”だ。

95年の入社の下平さやかアナ(48)は、かつてはアイドルアナとして人気を集めたベテラン。「サンデーLIVE」や「朝まで生テレビ!」での経験に裏打ちされた安定感は抜群だ。旦那様は広島カープの長野久義外野手。

【復刻01年 下平アナ 小倉弘子アナ、小島奈津子アナらとCM出演】はこちら>>

98年入社組には、テレビ朝日の報道番組を支える人材がいる。小松靖アナ(46)は、昨年10月から「スーパーJチャンネル」のメインキャスターを務める。18年10月から「報道ステーション」のメインキャスターを務めてきた小木逸平アナ(47)は、この10月からは元NHK記者で鳴り物入りで就任した大越健介キャスター(60)と相対して月~木曜のメインキャスターを務める。“天下り”に対して、プロパーの意地を見せられるか注目だ。

今が正念場とも言えるのが99年入社の富川悠太アナ(45)だ。16年4月に39歳の若さで、フィールドキャスターから古舘伊知郎の後のメインキャスターに抜てきされたが、その後は月~木曜、木&金曜と出番が減った。この10月からはメインキャスターを務めるのは金曜だけ。同番組で長年フィールドキャスターを務めた真価を発揮する時だ。

スポーツ実況アナのエースが02年入社の吉野真治アナ(43)。慶大サッカー部時代は主将を務めたスポーツマン。テレ朝男性アナの花形である「ワールドプロレスリング」の実況でもおなじみだ。

プロレス実況で人気なのが07年入社の野上慎平アナ(37)だ。新日本の“ミスターIWGP”こと永田裕志選手(53)の「青義軍」入りして“野上ジャスティス慎平”とも呼ばれるが、悪役レスラーの標的になってワイシャツをビリビリに引き裂かれるのは日常茶飯事。全身に青色のスプレーを浴びて“ドラえもん仕様”にされたことある。夫人は一期下で「スーパーJチャンネル日曜版」メインキャスターの八木麻紗子アナ(35)。

13年入社の弘中綾香アナ(30)は人気ナンバーワンのアイドルアナウンサー。「激レアさんを連れてきた。」「ノブナカなんなん?」「あざとくて何が悪いの?」などレギュラー多数の売れっ子だ。

【復刻 弘中アナと林アナの入社式に伊藤英明と坂口憲二】はこちら>>

16年入社の森川夕貴アナ(28)は若手のエース。入社と同時に「報道ステーション」のお天気キャスターに抜てきされ、同番組内でニュースキャスター、メインキャスターと着実に実績を積んできた。昨年10月からメインキャスターを務める「サンデーステーション」に加え、この10月からは「スーパーJチャンネル」の火~金曜のメインキャスターを務める。

17年入社の林美桜アナ(27)は学生時代にミス鎌倉として活動。現在は「大下容子ワイド!スクランブル」「スーパーJチャンネル」に出演するが、今年7月からはYouTube「K-POP部」を始めて、フィールドを広げている。

18年入社の並木万里菜アナ(25)は、同年の10月から弘中アナの後を継いで、テレ朝歴代アイドルアナが担当した「ミュージックステーション」のサブ司会を務めている。

19年入社組は即戦力がそろった。元乃木坂46メンバーの斎藤ちはるアナ(24)は、入社日の4月1日から「羽鳥慎一モーニングショー」のアシスタントに起用された。同期の下村彩里アナ(27)は4月5日から「報道ステーション」のお天気者スターに抜てき。現在はフィールドキャスターを務めている。

【復刻 斎藤ちはる成人式、生田絵梨花らと晴れ着】はこちら>>

20年入社の渡辺瑠海(24)は、この10月から「報道ステーション」の月~木曜のメインキャスター3人のうちの1人に大抜てきされた。元NHK記者の大越健介キャスターと小木逸平アナを相手に、どこまでやれるか期待は大きい。(年齢は21年10月1日現在)