大手芸能事務所田辺エージェンシーと、秋元康氏、TBSがタッグを組んだスター発掘・育成プロジェクト「私が女優になる日_」season2が開催されることが15日、分かった。

応募総数9000人の中から10人のプロジェクトメンバーを選出し、演技バトルを経てTBS深夜帯ドラマ出演者を決めた前回とは異なり、約半年かけて深夜ドラマの主演を決定するオーディションとなる。今回から自薦だけでなく他薦も可となった。

前回のプロジェクトで1位となり、16日に最終回を迎える「この初恋はフィクションです」で主演を務める飯沼愛(18)は「私は今、1年前には考えられない経験をたくさんさせていただき、『本当に人生ってわからないな。応募してみてよかったな』と改めて実感しています。少しでも『女優になりたい』という“思い”や応募するのに“迷い”がある人はぜひチャレンジしてみてほしいです」。自身も応募を迷ったといい「一歩踏み出した勇気が絶対自信になると思いますし、結果はどうであれ、チャレンジしなかった後悔の方が大きいと思います」とアドバイスした。

演技バトルだけで審査した前回とは異なり、歌やダンスなど多角的に審査していくという。グランプリに輝くと、その人のために書き下ろされた脚本で同局ドラマ制作陣が出掛ける深夜ドラマの主演デビューが決まる。

総合プロデューサー秋元氏はseason1を終えて「彼女たちの伸び代の大きさに驚きました。オーディション当時は、ごく普通の学生だった彼女たちが少しずつ、与えられた脚本に従って演技ができるようになっていくそのプロセスに感動しました。やはり、夢を持つと、人間は自分でも気づかなかった力を発揮するようです」と振り返った。他薦も加えたことについて「より多くのみなさんに“自分の伸び代”に気づいて欲しいと思ったからです」と説明。「『自信がない』とか『恥ずかしい』と応募を躊躇っている人がいたら、ぜひ、背中を押してあげてください」と呼び掛けた。

同局佐々木卓社長は「テレビからスターが生まれる。そのスターがテレビをもっともっと魅力的にする。テレビに携わるものの醍醐味(だいごみ)。田邊昭知さん、秋元康さんともう1度夢のプロジェクトを始めることがかないました」と喜んだ。「サクセスストーリーはひとつだけ? いいえ、ひそかな才能に気づかないでいる人はもっといる。あなたもスターになりませんか」と問いかけた。

田辺エージェンシー田邊昭知代表取締役社長は「才能を持ちながら今はまだ埋もれている原石が、きっと世の中にはまだまだたくさんいるはず」と確信したという。「“あなただけの魅力”を持つ原石の皆さんとの出会いを、楽しみにしています」と期待した。

日本語でのコミュニケーションがとれる満13~20歳を対象に、将来ドラマで活躍する女優を発掘・育成する。国籍は不問。来年1月から募集を開始し、2月から選考がスタート。オンラインを中心に審査を実施していく。求める人材は「このオーディションをきっかけに新しい自分に出会いたい方」「その人だけの魅力を持っている方」としている。