NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(月~土曜午前8時)の第51話が13日に放送され、市川実日子(43)が好演する「ベリー」の株がグングン上昇。「ベリーちゃん」が前日に続きトレンド入りを果たした。

※以下ネタばれを含みます。

ベリーは京都出身で、国文科の女子大生。ジャズトランペッターのジョーこと大月錠一郎(オダギリジョー)を高校時代から追いかける熱烈なファン。しかしジョーはベリーに振り向いてくれない。そればかりかヒロインるい(深津絵里)との仲がどんどん深まっていく。

今回の放送ではトミー(早乙女太一)の発案で、るい、ジョー、ベリーの4人が海へドライブに出かける。このダブルデートでベリーはトミーから「あの2人(るいとジョー)は共鳴(両思い)しあってんねん」と伝えられる。そして「あきらめろ!」と通告される。

すでに2人の仲に気付いているベリーは「言うとくけど、私は負け犬やあらへん。ジョーが世界に認められるトランペッターになったら私の勝ちえ!」とトミーに言うとウインクしてみせた。

この後、トミーから「僕と共鳴せえへんか」と告げられると「私をハントしようなんて100万年早いわ!」と言い放ち、左ハンドルのオープンカーを発進させ海沿いの道を疾走した。

「カムカム」の公式ツイッターはこのシーンに「ベリー、カッコいい! その強さと潔さ、ステキです」とつぶやいた。

ベリーの歯に衣(きぬ)着せぬせりふは「るい編」の名物。さらに推しのジョーをいちずに追いかける姿や、おしゃれな衣装が視聴者のハートをつかんでいる。

演じる市川実日子は番組の公式インタビューでベリーについてこう語っている。

「ベリーはみんなの中で、弾んでいますよね。裏も表もないし、思ったことと行動が一直線。でも京都弁特有なものなのか、目を見据えてバシバシ言うというより、言っているようで言ってないというか、熱が強いけど繊細。そんな印象です。ジョーに対してもファンなのか、ほんとうに好きなのか紙一重ですよね。すごいファンだけど自分では恋だと思っている。そういうことなのかなと思います。ベリーは女子大生なので、演じるうえで若いことが自分の中ですごく大きく、撮ったシーンがどんな空気になっているのかが気になっています」

同作は昭和、平成、令和と時代が流れる中、ラジオ英語講座とともに歩んだ祖母、母、娘と3世代のヒロインを描き、舞台は京都、岡山、大阪。1925年の日本でのラジオ放送が始まった日、岡山で生まれた少女、安子のドラマから描かれる。大正末期からの岡山編は上白石萌音、昭和30年代からの大阪編で深津絵里、昭和40年代からの京都編は川栄李奈が演じる。