先月末にロサンゼルスで開催された第94回アカデミー賞授賞式で起きた米俳優ウィル・スミス(53)のビンタ事件を巡り、主催する映画芸術科学アカデミーが処分を決める理事会を前倒しで8日(日本時間9日)に行い、迅速に結果を下す方針であることが分かった。CNNなど複数のメディアが入手した書簡によると、当初予定していた18日の理事会を現地時間8日朝9時に開催することが記されているという。
妻の容姿をジョークのネタにしたコメディアンのクリス・ロック(57)に激高して平手打ちしたスミスに対する懲戒処分を決める理事会を1週間以上前倒しする理由について、アカデミーのデビッド・ルービン会長は、「1日にスミスが自らアカデミー会員を辞任したことで資格停止や除名の可能性はなくなり、法的に定められたスケジュールも適用されなくなったため」と説明。「この件が適切な時期に対応されることが関係者全員にとって最善の利益になる」と述べている。
アカデミーは事件後にスミスに退場を求めたが拒否されたと明かしており、アカデミーの行動規範に違反したとして先月30日に懲戒手続きを始めたことを発表していた。アカデミーの行動規範違反には、不適切な身体的接触や罵倒、アカデミーの品位を損なうことなどが含まれているという。(ロサンゼルス=千歳香奈子)



