乃木坂46が15日、横浜・日産スタジアムで、デビュー10周年記念ライブ「10th YEAR BIRTHDAY LIVE」の千秋楽公演を開催した。全メンバー44人がフル出演し、節目を祝うお祭りで、客席を埋めたファン7万人を沸かせた。

冒頭、今年2月に加入した5期生が登場、4期生、3期生と順に続いた。3期生の副キャプテン梅澤美波(23)は「行くぞ~、日産スタジアム!」と叫び、2期生鈴木絢音(23)は「皆さ~ん、お元気ですか!」と呼び掛けた。1期生の齋藤飛鳥(23)は「10歳のバースデー、皆さんたくさんお祝いしてください!」とアピール。大きな拍手を浴びた。

11年8月に結成、翌12年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」でデビューして以来、坂を上り続けてきた。15年からNHK紅白歌合戦に7年連続で出場し、17年からは2年連続で日本レコード大賞にも輝いた。日本を代表するアイドルグループとなった乃木坂46にとって、初めて足を踏み入れた日産スタジアムは、10周年の節目にふさわしい過去最大規模のライブ会場だ。14、15日の2日間計14万人を動員し、生配信でも多くのファンを魅了した。

初日公演では生駒里奈(26)や伊藤万理華(26)、2日目には白石麻衣(29)西野七瀬(27)ら、2日間で7人の卒業生が登場した。1期生の樋口日奈(24)和田まあや(24)はじめ、涙を流すメンバーもいた。齋藤は「私たち1期生は出会ってから10年以上の付き合いになります。なんだか言いようのない、特別な愛情が生まれてきています。みんなのことを考えるだけで涙がでそうになったりして。こんな感情になれたのも、10年頑張ってきたからかな」とほほ笑んだ。

終盤の結成10周年記念ソング「他人のそら似」の前、メンバーたちが次々と誓いを立てた。3期生の山下美月(22)は「乃木坂46はまだまだ、これからも成長していきます。今がピークとならないよう、今よりも私たちが全力で頑張ってきます!」と力強かった。

アンコールで秋元は「ここまでやって来られたのは、メンバーの力だけではなく、スタッフの皆さんや、何より、誰も知らない頃から応援してくださっているファンの皆さんのおかげです」と感謝した。「世代が移りゆく中で、後輩たちが引っ張っていく乃木坂も、たくさんの人に愛されるグループであってほしいなと心の底から思います」と伝えた。

さらに「立ち止まっている時間はないと思っています。まだまだ歴史をつくり続けて、ここから新たな未来を私たちが切りひらいていかなければいけません」とうなずき、「これからもきっといろんなことがあるかもしれませんが、それも私たちなら乗り越えられると自信を持って言えます。11年目の乃木坂46も、どうか隣で歩いていってください」とファンに呼び掛け、大きな拍手を浴びた。