老舗劇団「俳優座」が復活の兆しを見せている。文学座、劇団民藝とともに「新劇御三家」と言われ、数多くの有名俳優を輩出したが、平成以降は低迷の時期が長く続いた。しかし、ここ数年は意欲的な新作、翻訳劇の上演で活気を取り戻し、21年上演の5作品で紀伊国屋演劇賞団体賞を初めて受賞した。
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俳優座をはじめとした7劇団による新劇交流プロジェクト公演「美しきものの伝説」が16日から俳優座劇場で幕を開ける。長い歴史をもつ劇団がそれぞれの力を持ち寄って新たな舞台を創造することを目的とした公演で、文学座、民藝、青年座、青年劇場、文化座、東演の7劇団が参加する。ベルエポックと言われた大正時代に生きた青年たちの姿を描いた宮本研の群像劇で、演出は文学座の鵜山仁。俳優座養成所出身の渡辺美佐子(89)も松井須磨子役で出演しており、これが最後の舞台出演となるという。
この7劇団も加盟する「日本劇団協議会」には現在、52の劇団、演劇制作会社などが加盟している。1956年に40劇団加盟の「劇団協議会」として結成され、61年に「新劇団協議会」と名称を変更した。92年に新劇団協議会を母体に「日本劇団協議会」が設立され、初代会長は俳優座創立者でもある千田是也が務めた。05年には86の劇団などが加盟していたが、その後は減少傾向にある。同協議会でも日本にいくつの劇団があるか分からないという。結成してもすぐ解散したりと結成・解散のサイクルが早かったり、休眠状態の劇団もあるなど、全体を把握できないのが理由。




