米歌手レディー・ガガ(36)が、2019年に公開された大ヒット映画「ジョーカー」の続編に出演することが明らかになった。DCコミック史上最も有名な悪役ジョーカーを俳優ホアキン・フェニックスが演じ、現代社会の闇を描いた本作は社会現象になるほどの大ヒットとなり、メガホンを取るトッド・フィリップス監督が自身のSNSで続編の制作を先月発表していた。

ガガは4日、大御所歌手トニー・ベネットとカバーしたことで知られるジャズの名曲「チーク・トゥ・チーク」をバックにフェニックスと自身が踊るシルエットを描いた動画をインスタグラムに投稿。動画ではGagaの文字とタイトル「Joker: Folie a Deux(ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ)」も映し出されており、2024年10月4日に公開されることも明かされている。ガガの役どころは明らかにされていないが、バットマンの宿敵であるジョーカーの恋人ハーレイ・クイン役で出演する可能性が米メディアで取り沙汰されていた。

タイトルの「フォリ・ア・ドゥ」は仏語で複数人で同じ妄想を共有する精神障害「感応精神病」を意味することから、アーサー・フレック(ジョーカー)と出会って恋に落ち、犯罪に加担していくハーレイ・クインとの関係が描かれる作品になるのではないかと言われている。映画「アリー/スター誕生」(2018年)でスクリーンデビューを果たしたガガは、同作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされるなど女優として高い評価を受け、昨年は「ハウス・オブ・グッチ」にも出演している。

ハーレイ・クイン役を巡っては、これまで「スーサイド・スクワッド」(2016年)シリーズで女優マーゴット・ロビーが演じてきたことで知られるが、同作と「ジョーカー」との間に世界の共有はなく、別のキャラクターとして描かれることになると伝えられている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)