田中圭(38)が20日、都内で、映画「ハウ」(犬童一心監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

保護犬のハウと、気弱な青年・民夫(田中)が心を通わせていく物語。あるとき離ればなれになってしまうが、ハウは大好きな民夫に再会するため、青森から横浜を目指す。

田中は「世代を問わずおすすめできる作品。自分の周りでも子どもたちが見たいと言ってくれているので、夏休みだから早く行けよと言ってます」と笑みを浮かべた。

田中はこの日、ハウを演じた犬のベックを連れ、観客通路を通って登場した。慣れた手つきで誘導し「この物語の主人公であり、天才俳優犬のベック君です」と紹介。「初日を迎えてテンションが高いのか、跳びはねてました。でも扉が開いた瞬間堂々と歩くので、さすがだな、コイツと思いました」と語った。撮影中はベックと共演者として向き合い「コミュニケーションを取ったり、お芝居させてあげなきゃと考えていた」と振り返ったが、「プロモーションで会う時は、ただただ、かわいい~!ってできる」と、たまらない様子だった。

物語にちなみ「もう1度会いたい大切な人」を聞かれた場面では、「母ちゃん」と書いたパネルを披露。母親は他界しており「今は会えないですけど、そういえばめちゃくちゃ犬好きだった。散歩をしているワンちゃんに『かわいいね』と寄っていくけど、この子と何かあったの? っていうくらいかわいがる人」と人柄を懐かしんだ。また「自分がこの場に立って、ハウと舞台あいさつをしている姿を見たかったろうなと思います」としみじみと語った。

池田エライザ(26)モトーラ世理奈(23)長澤樹(16)宮本信子(77)犬童監督も登壇した。