メ~テレ(名古屋)の関連会社エンタメ~テレは、配信番組「超ムーの世界R」で、かつてお笑い番組「エンタの神様」で活躍し、現在は占い師でもあるキック(42)が出演した回の内容について、「著作権侵害の恐れが高い」と判断したとして、該当回の放送、配信を停止したことを14日、公式サイトで発表した。

キックからは降板の申し出があったといい、今後の出演予定はないことも発表した。

エンタメ~テレはサイトに「先日『超ムーの世界R』にて著作権侵害行為があるという指摘を受け、調査を行った結果、著作権侵害の恐れが高いと判断し、該当回の放送および配信を停止しました」との文面を掲載。「今回の件を受け、キック氏から番組を降板したい旨の申し出がありました。#176以降、キック氏の出演予定はございません」と経緯が記され、「著作権者の方をはじめ、ご迷惑をおかけした皆様に深くお詫びいたします」と謝罪した。

この件では、作家の小原猛氏が今月3日にツイッターで、番組内容が自身の著作と酷似している上、許諾を出していないとして、抗議の文面を掲載。「先程録画したメーテレの番組を見ました。名前からジュールクニチから全部パクリでした。パクリでなければ『沖縄の怖い話』(TOブックス)のそのまんま朗読でした。『超ムーの世界R』シーズン222のサイキック芸人キック氏の話。私は許諾もなにもしておりません。週明けに弁護士と協議の上正式に訴えることにしました。2018年の放送らしいですが、それにしても丸っとパクっています。もう一度言いますが、私は許諾も出しておりません。主人公の名前から何からそのままでいい逃れなど出来ません。あまりにもひどすぎるので、この場を借りてサイキック芸人キック氏には正式に抗議します」と主張していた。

また、番組とコラボするミステリーマガジン「月刊ムー」も、小原氏の投稿を受け、公式ツイッターで「ムー編集部です。『超ムーの世界R』の収録・放送回のご指摘の内容について、番組制作側からキックさんへ事情を確認するよう、編集部からも伝えました。番組側から正式にお返事いたしますので、お待ちください。よろしくお願いいたします」とツイッターで表明していた。