磯山さやか(39)が来年夏公開予定の映画「愛のこむらがえり」(高橋正弥監督)で、吉橋航也(43)とともに主演を務めることが24日、分かった。磯山の映画主演は、05年「まいっちんぐマチコ!ビギンズ」以来17年ぶりとなる。

東京・調布市を舞台に、邦画界の片隅で生き、理想の映画を作ることに奔走する男女を描くハートフルコメディー。

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出演するなど女優としても注目を集める磯山は、久々の主演作に「最初にお話をいただいた時には、ドッキリなのかと思ったくらい本当に驚きました。ですが、高橋監督から作品への熱い想いを聞かせていただき、この思いに応えたいという気持ちで演じさせていただきました」とオファーを受けた際を思い返した。

磯山が演じるのは、地方都市の市役所職員だったが、地元映画祭でみた吉橋演じる監督の映画に感動し、上京して映画業界に飛び込む役柄。「映画を作りたいという2人の物語ですが、実際撮影しながら、何度も台本を読みながら、1つの映画を作るのは大変なことでもあり、その分喜びが大きいのだなと感じました」。

スタッフに感謝しつつ「すてきな方々と共演させていただき、とてもとても幸せな時間でした。絆と情熱に心温まる作品です。ご覧いただけたらうれしいです」と呼びかけた。

映画初主演となった吉橋は「撮影直前はプレッシャーに押しつぶされそうになってたのですが、いざ撮影が始まって監督の『よーい』の声を聞いたとき、カメラの後ろで真剣な目でこちらを見ているスタッフさん達とカメラのこちら側で『スタート』の声を待つ磯山さんの顔がフッと目に飛び込んで来たんです。その途端、スッと憑き物が落ちたというか『あ、みんなで作っていくんだ。演劇とおんなじだ』と思えた。そこからはもう撮影が楽しくて。あっという間に撮影期間が過ぎちゃったという感覚です」と振り返った。