天海祐希(55)が主演し、テレビ朝日系で14年から4季、放送されたドラマ「緊急取調室」が初めて映画化され、同作でシリーズが完結することが11日、分かった。「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」(常廣丈太監督)と題し、23年6月16日に公開する。

天海は「ラストを映画で飾れるなんて! ご褒美ですか!? キントリ、この映画が本当に最後です。とても寂しいですが、全てを宝物にして経験できた。さまざまな事を自分の誇りにしたい」と思いを語った。

「緊急取調室」は、14年1月期からテレビ朝日系で放送がスタート。可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙(たいじ)する、捜査一課の取り調べ専門チーム「緊急事案対応取調班(通称キントリ)」を描く。天海演じる、たたき上げの刑事・真壁有希子とクセ者ぞろいのベテラン取調官たちが、取調室を舞台に一筋縄ではいかない犯人と銃も武器も持たない生身の人間同士の“言葉の銃撃戦”を展開する。

スリリングかつ爽快な物語が受け、17年4月期、19年4月期、21年7月期と連ドラは4季放送され、全39話の平均世帯視聴率は13・1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録。15年9月と今年1月にはドラマスペシャルも放送された。

シリーズ8年の歴史で、キントリメンバーが取り調べた被疑者は警察官、弁護士、医師、キャスター、教師、棋士、サラリーマン、霊能力者、主婦、活動家、高校生、ロボット、実業家、プロボクサー、オウムとさまざまで、数はおよそ100人に上る。そして、映画で最後に立ち向かう被疑者は、内閣総理大臣と過去最強の敵との対決となる。主要キャストは続投し、スタッフも、第1季から完全オリジナル脚本を手掛けてきた“キントリの生みの親”脚本家の井上由美子氏と、演出を手掛けてきた“キントリの育ての親”テレビ朝日の常廣丈太監督が参加。撮影は5月下旬にクランクインし、7月にクランクアップ。現在は鋭意、ポストプロダクションを行っている。

天海をはじめ、俳優陣はコメントを発表した。

天海祐希 (真壁有希子役)キントリが劇場版になる!? とても驚きました。こんな光栄な事がありましょうか! ご褒美ですか!? これも応援してくださった皆様のおかげです。ラストを映画で飾れるなんて! 本当にありがとうございます。愛すべきキントリメンバー、ご出演くださった素晴らしいゲストの皆様、たくさんの力を貸してくださったスタッフの皆様、すてきな皆様とともに8年という時を重ねられた事、感謝しかないです。キントリ、この映画が本当に最後です。長く一緒にいられた真壁有希子さんと離れるのもキントリメンバーと離れるのもとても寂しいですが、全てを宝物にして経験できた、さまざまな事を自分の誇りにしたいと思います。キントリのラストにこれまた強力なゲストの方々がご出演くださいました。キントリ一丸となって戦います。皆様、どうぞキントリの最後をご覧くださいます様お願い致します。

田中哲司(梶山勝利役) 「緊急取調室」が、この映画で最後になります。正直寂しいです。天海さんを始め、もう家族の様な共演者の方々。根気よく真摯(しんし)に撮影に取り組んでくれたスタッフの方々。僕は、せりふを覚えてしゃべっているだけで、その仲間達が、僕の演じる管理官の梶山勝利役を作ってくれたと思ってます。そしてこの映画。ドラマの最後にふさわしい作品になっていると思います。どうぞご期待下さい!

速水もこみち(渡辺鉄次役) 毎回このドラマの撮影を終えたあと、次のシーズンもまたキントリが続いたらいいなとは思っていたのですが、改めて振り返ると8年も続いた作品に参加できたことは自分にとって大きな財産の1つのように感じます。さみしい気持ちもありますが、ファーストシーズンからの歴史が積み重なった劇場版は自分自身も楽しみですし、これから観にきてくださる皆さんと一緒にキントリを楽しみたいなと思います。キントリ! そしてモツナベ! ぜひ、ご期待ください。

鈴木浩介(監物大二郎役) 感無量です。ドラマが8年続いたこともありがたい事ですし、劇場版としてお客様に見て頂けることを幸せに思います。演じた監物大二郎は、名前のとおり堅物で、曲がった事が大嫌いなまっすぐな男です。演じていると、心地よくて、ここまで心根の優しい人物を演じる事はなかなかないので長年演じる事が出来て幸せでした。楽しい思い出しかないので、最強で最高の相棒である速水さんと「モツナベ」で共演出来なくなる事が唯一さみしいです。撮影は思い残すことがないよう精いっぱい取り組みました。どこかまだ続く様な気がしてならないのですが、皆様のたくさんの、応援のおかげでここまで来る事が出来ました。8年間、本当にありがとうございました。劇場で「キントリ」の最後をぜひ見届けてください。

大倉孝二(磐城和久役) キントリの撮影は、いつも緊張との闘いだったように思います。私が演じてさせていただいた磐城という役は、並みいる先輩方を前に上司として、高圧的な態度で弁舌をふるい、まくし立て、時には叱り飛ばす。緊張しないではいられません、これは。リラックスして撮影出来たことは無かったように思います、それは最後の映画の撮影まで。別に泣き言ばかり言いたい訳ではなく、そういう場に、いつでも緊張感を持たせてもらえる場に、長きに渡って立たせてもらえたことは、とても幸運だったと思います。緊急事案対応取調班、最後の活躍を楽しんでいただけたら幸いです。

塚地武雅(玉垣松夫役) 僕はシーズン3からの参加になりますが取調室で虚偽や黙秘を続ける容疑者を言葉だけの心理戦で自白させる展開。見応えのあるドラマだなと出演していながら毎回人ごとのようにワクワクしていました(笑い)。諸先輩方の重厚感あふれる演技と撮影を離れたところでの和気あいあいとした雰囲気。どちらもすごく勉強になる時間でした。まぁ皆さん、それはそれは楽しい方々なのです。ただ本番は一転してシリアスに。このメリハリ! キントリの先輩方のようになるのが僕の目標です。物語としては何度も危機を乗り越えてきたキントリ。これがファイナル! 敵は巨大! 勝てるのか? そして玉ちゃんはお役に立てるのか? 視聴者の皆さん、出番です! うぇ~い。

でんでん(菱本進役)赤い毛氈(もうせん)の上を、緊張感いっぱいで歩きました、ようやくひな壇にたどり着いた時は、毛のない頭に冷や汗がにじんでいました、マスコミの何でもない質問にしどろもどろでした、何と答えたのかほとんど覚えてません、8年前の第1回キントリ制作発表の場でした。これが楽しい時間の幕開けでした。役者は役作りを大事にします。命です。なんとかしようと手探りで探していくのですが、最終的には共演者の皆さんの力が菱本に深く厚みを加えてくれたんです。おかげさまでいい感じの菱本進像が出来上がったと思います。キントリのチームワークは最強ですね。8年間の結晶をどうぞ皆さん楽しみにしてください。

小日向文世(小石川春夫役) 大将の天海さんのもと、おじさん達が撮影現場でワイワイ楽しく世間話しながら時々、大将ににらまれて…8年間このドラマがシリーズとして続いた事、幸せでした。その集大成としての映画化。長い間皆で過ごしたあの取調室ともお別れです。これが見納めです…。ぜひご覧になってください! 緊取のファンの皆様、長い間応援本当にありがとうございました。