モデルで女優の石川翔鈴(かれん=19)を取材した。10月に初の写真集「KAREN」(玄光社)を発売。撮影地に選んだのは、地元北海道。そこには石川の強い思いがあった。
石川は、来年3月で20歳を迎える。節目を前に、写真集では10代までの自分、そして今後の決意を込めた1冊に仕上げた。あくまで背伸びせず、素の自分を詰め込んだ。
「20歳を超えたら飾るのが当たり前というか、大人らしい振る舞いをするのが当たり前になってくると思うんです。いつかきっと大人な内容を背伸びせずに撮れる日が来るだろうなと思っているので、今回はあえて背伸びせずに、今の私らしいものを見せられたらなと思って挑みました」
写真集は全編、地元北海道で撮影した。「写真集を撮るとなったら、憧れの沖縄とか海外でもいいなと思ったんですけど、あくまでも私は、この写真集でありのままで飾らない姿を伝えたかったし、やっぱりここまで応援してもらった方々がいるからこそ、ここにいられてるっていうのがあるので、感謝の気持ちも込めました」と話した。
6歳のころに女優を目指して芸能界入りした。その後、北海道でCMや映画の撮影に参加し、仕事として女優を目指すようになった。中学2年時に決まっていた仕事がなくなり、その悔しさで上京を決意した。しかし甘い世界ではない。2~3年空白の時間が続いた。
「上京して、何もない空白の数年も過ごしました。今思えば、『あの時あんなふうに落ち込んでいたな』と、笑い話にはなっているんですけど、当時はもう病みに病んでて(笑い)。本当に芸能活動が向いてないんじゃないかとか。東京に『頑張って』ってみんなに応援してもらって、背中を押してもらって出てきたのに、2、3年、音沙汰なしで…」
もがく中、周りからの目も気にした。そして、「何かが決まる前に、北海道に帰るわけにいかないって、自分で自分をプレッシャー、ルールみたいなもので縛っていました」と話した。
だからこそ「仕事」で北海道に帰ることが、とんでもなくうれしかった。「写真集を自分の地元で撮れる。自分が“帰っちゃいけない”って思っていた場所に、自分の仕事で帰れるっていうのが自信にもつながるし、続けていてよかったなって。頑張ってよかったなって。そこで初めて自分を認めてあげられる気もしていて。だから北海道で撮影できてよかったなって思います」
将来は、どんな役でもこなせる“オールラウンダー女優”になりたいという。女優として北海道に“凱旋(がいせん)”することも多くなるだろう。【佐藤勝亮】



