女優平手友梨奈(21)が、BTSやアリアナ・グランデら人気アーティストが多数所属する韓国の大手芸能事務所「HYBE」に移籍したと21日、同社が発表した。日本本社「HYBE JAPAN」の新法人・新レーベル「NAECO(ネイコ)」に所属し、女優やソロアーティストとして、グローバルな活動を目指す。

20年1月の欅坂46(現櫻坂46)脱退後は櫻坂46や日向坂46メンバーらが所属している芸能事務所「Seed&Flower合同会社」に引き続き所属し、ソロで活動していた。昨年4月期のTBS系ドラマ「ドラゴン桜」や同6月公開の映画「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」などの話題作に出演。今年7月期のテレビ朝日系「六本木クラス」ではヒロインの1人、麻宮葵を好演し話題となった。

親しい関係者によると、「HYBE」移籍への背景には、欅坂46などの総合プロデューサーでもある秋元康氏の後押しもあったという。秋元氏はAKB48や坂道グループのOGと芸能プロダクションの橋渡しをするなど、自身が手掛けたアイドルのセカンドキャリアを支援。今年5月に解散したラストアイドルについては、メンバーの次のステップへの準備のために来年3月まで給与を支払っているという。

社名は大きな海を意味する「OCEAN」をもじったものという。打ち続ける波によって水の流れがひっくり返る様子と、継続的に自己変革を追求していくレーベルとしての事業方向性、アーティストの姿勢を重ね合わせて表現している。また、大きな海のようなグローバル市場を開拓するという意志も込められた。

移籍にあたり、平手は「より良い作品を届けられるよう、いろんなクリエイターの皆さまとディスカッションをしながら1つ1つ取り組んでいけたらと思っています。よろしくお願いします」と意気込んでいる。来年初旬にはオンラインサービス「Weverse」にも公式コミュニティーがオープン予定だ。

「HYBE」にはLE SSERAFIM(ル セラフィム)のSAKURA、KAZUHAなど、日本人メンバーも多く所属している。実績十分の21歳が大海に乗り出し、今後は国内外問わず活躍していくとみられる。

◆平手友梨奈(ひらて・ゆりな)2001年(平13)6月25日、愛知県生まれ。15年8月、欅坂46に一期生として加入。18年に「響 -HIBIKI-」で映画初主演し、「第31回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞」新人賞や「第42回日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。今年7月期のテレビ朝日系ドラマ「六本木クラス」での好演も話題に。163センチ。血液型O。