東映は15日、前日14日に62歳で急逝したと発表した、手塚治社長の亡くなった日が11日で、死因が肺動脈血栓だったことを明らかにした。亡くなった時間は不明で、場所は公表しないという。

手塚社長は21年6月に病気療養を要するため、当時の多田憲之相談役(73)が会長に就任し、その後は療養しながら業務を続けていた。東映は14日段階で、死因を含めた詳細は確認中と説明していた。通夜・告別式は近親者による密葬を予定し、喪主は母美津子(みつこ)さんが務める。お別れの会などは後日、開催予定だが詳細は未定で、社長は多田会長が兼務する。

手塚社長は千葉県出身で1983年(昭58)に青学大文学部卒業後、東映に入社。ドラマプロデューサーとしてフジテレビ系「スケバン刑事」シリーズやテレビ朝日系「科捜研の女」シリーズを手がけ、20年6月に社長に就任。昨年、東映は年間興行収入325億6366万570円と史上最高を記録し、手塚社長は1月31日に都内で行われた日本映画製作者連盟(映連)新年発表会で「今後も魅力ある作品を発表する」と意欲を見せたばかりだった。