女優井上真央(36)が主演を務めるTBS系連続ドラマ「100万回言えばよかった」(金曜午後10時)が今日17日、最終話を迎える。井上は、早朝からの同局の情報番組などに出演する電波ジャックの合間に、日刊スポーツのインタビューに応じ、撮影で苦労した点を明かした。

劇中、井上はピュアで穏やかな役柄の相馬悠依役を演じた。しかし、第4話と第9話では、亡くなった恋人の直木(佐藤健)についての事実を知り、怒りの感情をあらわにするシーンがあった。両場面とも視聴者からは「圧巻」と反響を呼んだ。

井上は「怒りが難しかったですね。(ピュアな)悠依の中から、怒りをやるっていうのが。あそこ(第9話の)英介(荒川良々)さんとのシーンもそうですけど、怒りなんでしょうけど、あそこ(第4話)で『絶対に許さない』とやってるから、全部(の事実)を聞いたときに、もう全てが怒りとしての方に行くのか、悲しいのか、どっちかなっていうのは難しかったです。恐怖も絶対あるわけですじゃないですか。今までの役だったらもう怒りをぶちまける方に行くのかもしれないんですけど、でもそうじゃないんだろうなとか。理不尽さに悔しいとか、こんな理由でっていう理不尽の悲しみの方に悠依は行くんだろうなとか、そういうのがすごい難しかった」とその葛藤を振り返った。

最後に視聴者へのメッセージを聞いた。「最後は本当に今までちょっとつらいシーンとかが多かったんですけど、悠依自身も直木(佐藤健)も、皆そうですけど、幸せそうな姿っていうのは何か最後は見えたらいいなって思いながらやっていて、一緒にいることで本当に幸せだったんだろうなって、本当に楽しいんだろうなっていうのが伝わったらいいなっていう思いでやってましたし、そういう何か温かい回になっているとやっぱり思います」。さらに「人が人を思うとか人の優しさっていうのも1つテーマにはなっていると思うので、今大事な人に言葉を伝えていこうっていう、タイトルの伏線回収ももちろんありますけど、でも、それだけじゃなくってきっとそれまで悠依が直木に与えてもらった優しさとか思い出とか時間っていうものを、きっと悠依とっての宝物として抱えてきっと生きていくんだなっていう最後になってると思いますし。直木だけじゃなく、その時いろんな人に譲(松山ケンイチ)さんだったりいろんな人にもらった優しさで、なんか今度は莉桜(香里奈)ちゃんとか、誰かを温めていくんだろうなって思います」と続けた。【佐藤成】(終わり)

◆100万回言えばよかった 運命だと思っていた相手を不可解な事件で突然なくした主人公・相馬悠依(井上)と、幽霊になった鳥野直木(佐藤)、唯一幽霊を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)を中心としたオリジナルファンタジーラブストーリー。先週放送の第9話で、佐藤を殺した犯人が池澤英介(荒川良々)であることが判明していた。

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