女優井上真央(36)が主演を務めるTBS系連続ドラマ「100万回言えばよかった」(金曜午後10時)が今日17日、最終話を迎える。

井上は、早朝からの同局の情報番組などに出演する電波ジャックの合間に、日刊スポーツのインタビューに応じ、撮影での印象深いエピソードを語った。

意外だったのは、相手役の佐藤健の涙もろさだったという。「佐藤さんがこんなに涙もろい人だと思わなかった。刺さりん坊。結構私が涙をするっていうシーンとかに、必ず彼の方が泣いていることの方が多くて(笑い)。松山さんと一緒に『佐藤さんって涙もろいよね』っていう話になって。思い返したら、8話のキスシーンとかもそうなんですけど、(リハーサルで)私はなるべく見ないようにしていたから気づかないときもあったんですけど、見たらなんか(涙が)つーって泣いてて、『ここのシーンで泣くんだ』って思って、でも意外と本番は泣かなかったりとか。(佐藤は)わりとこういうシーンはこうしようと思って来るタイプの方なんですけど、そういう(涙の)シーンはきっとそうじゃないと思うんですよね。自分でも『思わず泣いちゃった』って。ここは泣くシーンじゃないから泣くのをやめようってしてたりとかもするんですけど、結構泣いてたりする。『涙もろいんだね』とかって言って。それは意外だった」と話した。

佐藤の涙もろいエピソードはこれで終わらなかった。「9話のお別れのときもそうですね。あのときも割とCGでぽたぽたとしましたけど、あれテストのときがもう『あれ一番泣いてない?』っていうくらいで。松山さんに乗り移るシーンは必ず佐藤さんが先にやってから、松山さんがそれと同じようにやるっていうことで、2回同じことやるんですけど、佐藤さんと私が最後お別れするときに、松山さんがこっち(正面)で見てるんですよね。そのテストのときからこの距離でずっと見てたら『(佐藤が)めちゃめちゃ泣くからどうしよう』って言ってて。なんか刺さったんだろうねとかいってたんですけど」。

今日放送の最終話でも佐藤の涙エピソードがあるという。「本人(佐藤)は『ここは泣かないでおきたいから、リハーサルとかテストの段階で泣いておく』って言って『涙を枯らす作戦』でやっていたんですよ(笑い)。それが面白かった。テストで涙をからして、本番でないようにするって面白いなって。まあ本番でも結果、泣いてましたけど(笑い)。『結果泣いてんじゃん』って」。

クールなイメージのある佐藤の意外な一面の発見は、共演者としてもうれしかったという。「なんか普段絶対いじられキャラじゃないはずなのにそういうときにいじれるのが、すごい私は楽しかったです」と笑みを浮かべた。

番組関係者によると、松山はそんな佐藤の一面をみて、涙を流させる、対面する井上の演技を絶賛していたという。実は自身も感受性豊かで、相手の演技が「刺さりやすい」という。「今のうちに泣いておこうっていうのはすごいわかる」と佐藤に理解を示したが、「最終話で、リハで枯らそうとした佐藤さんもわかるけど、結果、全然枯れてない。『枯れなかったね』と言っていましたよ。いつまでも枯れない。あの日、(撮影が)午前中から半日あった。テストからですよ。そろそろかれろって思っていました」と笑った。

松山は、今回の役柄的に泣くような場面は少なかったが、シム・ウンギョンが号泣するシーンでは思わず涙ぐんでいたという。「松山さんも結構そんな気はします。わりと刺さるんですね。でも佐藤さんがトップ『刺さりん』です(笑い)」と3人とも感受性豊かだが、佐藤が頭一つ抜けていたことを暴露した。【佐藤成】(続く)

◆100万回言えばよかった 運命だと思っていた相手を不可解な事件で突然なくした主人公・相馬悠依(井上)と、幽霊になった鳥野直木(佐藤)、唯一幽霊を認識できる刑事の魚住譲(松山ケンイチ)を中心としたオリジナルファンタジーラブストーリー。先週放送の第9話で、佐藤を殺した犯人が池澤英介(荒川良々)であることが判明していた。

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