女優筒井真理子(62)が26日、都内で行われた主演映画「波紋」(荻上直子監督)初日舞台あいさつに登壇し、「超有名な役者さん」に託した自作の脚本を7年間読んでもらっていないと明かした。

作品は、理不尽な出来事に耐え続ける主婦の絶望エンターテインメント。役どころとの共通点を聞かれると「私もどんなに嫌なことがあっても自暴自棄になることがない。以前、大変なことが重なって、朝起き上がれないくらいつらかった時、このままではいけないと思って、ほふく前進してデスクの前で脚本を書き始めた」と、自分にムチ打つタイプであるとした。

最後まで書き上げた脚本を「超有名な役者さん」に持っていったという。「今ほど有名になる前に、上手だな、この役を演じてくれたらいいなと思って、共演した際に台本を持っていった」。しかし「待てど暮らせど連絡がなく、ついこの間7年ぶりにご一緒したら『筒井さんごめん。まだ読んでないんだよね』と言われて、2人で笑った」。大笑いで振り返ると「これからでもいいからぜひ読んでください」とメッセージしていた。

この日は光石研(61)、磯村勇斗(30)、荻上直子監督(51)も登壇した。