1960年代に故横山ノックさんらと「漫画トリオ」として活躍し、後にテレビ司会者として関西を中心に絶大な人気を誇った元タレント、上岡龍太郎(本名・小林龍太郎)さんが5月19日、大阪市内の病院で、肺がんと間質性肺炎のため亡くなった。81歳だった。

1988年(昭63)3月にスタートの「探偵!ナイトスクープ」で初代局長として進行を務めた。鋭い語り口で人気絶頂だった上岡さんを局長とし、出演芸人が探偵になり、視聴者からの依頼を調査。初回放送で、道頓堀川に沈んだカーネル像を捜索し「タイガース低迷はカーネルののろい」とする都市伝説を定着させた。

本音をズバズバと言い、探偵に「調査不足」とダメ出しすることもあった。90年には「アホ・バカ分布図」を発表し、全国的な話題に。98年5月1日放送分では、歴代最高視聴率の32・2%を記録した。上岡さん引退後、01年1月から西田敏行が2代目局長に就いた。3代目局長には松本人志が就いた。