ロックバンドBUCK-TICKのボーカル櫻井敦司(さくらい・あつし)さんが、脳幹出血のため19日午後11時9分、亡くなった。57歳。24日、バンドの公式サイトで発表された。

亡くなった日には、神奈川・KT Zepp横浜でのファンクラブ会員限定公演中に体調不良のため救急搬送され、同公演を中断。翌20日に同所で予定されていた全国ツアー神奈川公演も中止していた。葬儀は遺族の意向により家族葬で執り行われ、今後ファンと故人をしのぶ場を設ける予定という。

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日本のロック界でカリスマ的人気だったボーカリストが、突然逝った。今年デビュー35周年の節目を迎えた櫻井さんらBUCK-TICKは、今月19日にファンクラブツアーの初日公演を迎えていた。関係者によるとそのステージで、櫻井さんは1曲目から体調が悪そうな様子だったといい、3曲目を歌い終えたところでステージからはけて、ライブを中断。救急搬送されたが、午後11時過ぎに帰らぬ人になった。

発表で所属事務所やメンバーは「今年デビュー35周年で精力的に活動を行い、9月には故郷・群馬音楽センターにて35周年を締めくくるコンサートを行いました。そして36年目を歩み始めた矢先でした。あまりにも突然の事に、いまだ信じられない思いがいっぱいで、気持ちが混乱しておりメンバースタッフともに言葉に表すことができないほどの深い悲しみです」と悲痛な心情を明かした。

櫻井さんは群馬・藤岡市育ち。BUCK-TICKは前身バンドを含むインディーズ時代から、ハードコアパンクバンドとして注目を集めた。85年に結成され、ボーカルの櫻井さん、ギター今井寿(58)、ギター・キーボードの星野英彦(57)、ベースの樋口豊(56)、ドラムのヤガミ・トール(61)の5人組で87年にメジャーデビューすると、高い音楽性と櫻井さんらの長髪を逆立てたビジュアルで人気となり、89年には東京ドーム公演を開催。シングル作品の累積売上1位の22・1万枚(オリコン調べ)を記録している90年の「悪の華」などのヒット曲も生み出し、櫻井さんのカリスマ的な魅力も相まって、その勢いは「バクチク現象」と呼ばれた。

デビューから現在までメンバーの入れ替わりもなく、今年もシングル2枚とアルバムをリリースするなど、5人で精力的に活動を続けてきた中での、突然の訃報。予定されていたツアー公演やイベントの中止が発表された。今井は自身のSNSで「永遠に5人でバンドをやれると思っていました。でも、そんなコトは、『不可能』ということも最初から、わかっていました。いつか、こんな日が来ることもわかっていました。ずっと、あっちゃんの横でギターを弾いていたかった」と悼みつつ、バンドの今後について「続けるからね♪ 大丈夫」と気丈につづった。